「総合格闘技・ベラトールＭＭＡジャパン」（２９日、さいたまスーパーアリーナ）

　ベラトール－ＲＩＺＩＮ対抗戦の次鋒戦でＲＩＺＩＮの渡辺華奈（３１）＝ＦＩＧＨＴＥＲ’Ｓ　ＦＬＯＷ＝がベラトールのイララ・ジョアニ（２５）＝ブラジル＝を３回４分２０秒、ＴＫＯで破った。元柔道全日本強化指定選手から総合格闘技転向後９勝１分と無敗を守った。

　先鋒戦でＲＩＺＩＮのダロン・クルックシャンク（米国）がゴイチ・ヤマグチ（ブラジル）に敗れた後、自身過去最強の相手と呼ばれるジョアニを迎えた渡辺。１回はジョアニの鋭い打撃を被弾する場面が目立ったが、スキを突いてテークダウンに成功する。下から三角絞めを狙われるが切り抜け、パウンドで攻め立てた。

　２回も打撃をかいくぐって組み付くが、金網に押しつけられる。さらに、内股で投げるもグラウンドで上を取られて金網に押しつけられる苦しい展開が続いたが、終盤に態勢を入れ替えて再びパンチの雨を降らせた。

　そして迎えた最終３回。左フックを浴びながら、またもテークダウンに成功。上から攻め続け、終盤にはバックマウントで無数のパンチをたたき込んでストップを呼んだ。

　全米生中継されている大一番でＲＩＺＩＮ勢初白星を挙げた渡辺は「すごくジョアニ選手、強かったので、勝ててホッとしています。ＲＩＺＩＮ代表としてここに立っているので、ファンの皆さんの思いや、他の選手の思いを背負ってここに立っていたので、本当に勝てて良かったと思います」と、安どの表情を浮かべた。