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飯伏幸太が悲願のG1初優勝!昨年準Vから飛躍「新日本は新しい時代に」

 「プロレス・新日本」(12日、日本武道館)

 真夏の祭典「G1クライマックス」の優勝決定戦が行われ、昨年準優勝の飯伏幸太(37)がジェイ・ホワイト(26)を破って初優勝を果たした。飯伏は痛めている左足を集中攻撃され、ホワイトのマネジャー外道の介入にも苦しめられたがカミゴェで蹴殺。今年4月に新日本所属となって念願の栄冠を勝ち取り、「これから新日本プロレスは新しい時代に進みます」と宣言した。

 自由を求めた男が、定住を誓った地で真夏の頂点に立った。

 昨年は新日本のエース棚橋弘至の壁にはね返された優勝決定戦を制した飯伏。超満員札止めの観衆から大声援を受け、「このG1は人生でも一番大切な1カ月になりました。今日、1年ぶりに決勝のリングに立って勝つことができて、本当にうれしいです」と感無量の表情を浮かべた。

 ホワイトとの激闘は苦境の連続。開幕戦で痛め、前日にもホワイトに急襲された左足首を徹底攻撃され、さらにホワイトのマネジャー外道も介入してのイス攻撃にもん絶した。

 しかし、あきらめなかった。それを耐え抜くと狂気の表情で、張り手のラッシュを放つなど猛反撃。最後は大技連発からブレードランナーを見舞われる寸前にカウンターのヒザを突き刺し、カミゴェ2連発で葬り去った。

 小5の時に見たビデオがきっかけで新日本入団を決意した。DDTでプロレスデビューすると、驚異的な身体能力と独創性を生かした戦いで頭角を現し、13年には新日本とDDTのダブル所属に。だが「プロレスを世間に広げる」という夢のために自由を求める男は、16年に「気力的にも肉体的にも限界」とフリーとなった。

 その後は世界最大手WWEからインディーまで多くの団体に参戦したが、「いろんなところから声がかかって、どうすればいいんだろう、とりあえず出てみようって。これは不自由」と気づく。そして、今年4月には新日本と専属契約を結び、「死ぬまで契約」と宣言した。戦う場所を定めることで、「今の方が自由。G1で優勝したら自分の名前が広まる。自分の名前が広がることで、プロレスが広がりやすくなる」と感じている。

 今年2月には盟友ケニー・オメガら新日本で活躍した多くのレスラーが、豊富な資金力を誇る米国の新団体AEWへ移籍。飯伏も「2年で一生暮らせるぐらい」という破格の条件で誘われたが、「お金じゃないと再確認できた。自分の夢をあきらめなかった」と心はぶれなかった。

 リング上では最後にこう言った。「ここから新日本プロレスは新しい時代に向かっていきます」。自由を求めてきた男が新日本、そしてプロレス界を背負う覚悟を示した瞬間だった。

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