清宮の最年少GHC戴冠を拳王が痛烈批判「会社の台本通り」

 「プロレス・ノア」(16日、横浜文化体育館)

 GHCヘビー級選手権試合は挑戦者の清宮海斗が王者の杉浦貴を破り、丸藤正道の最年少記録26歳を更新する22歳、潮崎豪の最速記録4年11カ月を更新する3年0カ月で同王座を奪取した。

 同王者史上最年長の48歳、6度防衛中の杉浦が繰り出す厳しい攻めに圧倒された清宮。だが、ファンの声援を受けながら耐え抜き、終盤、杉浦が試みた雪崩式五輪予選スラムを雪崩式リバースDDTで返してチャンスをつかむ。原爆固め、猛虎原爆固めなどの大技連発で杉浦を追い詰めると、最後はエメラルドフロウジョン、この日3度目の猛虎原爆固めを繰り出して33分の激闘にピリオドを打った。

 だが試合後、清宮がリング上でのインタビューに答えているところに、拳王が現れ、「今日もテメエの試合、面白くなかったな。誰とでも心に響く試合ができる杉浦が相手でも心に響かなかったな。会社が描いた、お前をノアの顔にするという台本通りに進めて何の刺激があるんだよ」と痛烈に批判。「テメエらに聞くぞ、いや、会社に聞くぞ。こいつがチャンピオンでいいのか。オレはダメだと思う。だから、そのベルトに挑戦させろ」と挑戦者に名乗りを上げた。

 1月に同王者だった拳王に挑戦して敗れている清宮は「拳王さん、あなたに負けたからボクはここまで来れたんですよ。今までのオレじゃない。次の試合であなたの心に響かせますよ」と、その場で受諾。拳王に「テメエが今年の初めにオレに挑戦してきたよな。来年1月6日、後楽園(ホール)、オレが挑戦させてもらう」と提案されると、「やりましょう。次の試合で必ず倒して見せます」と答え、対戦が決定的となった。

 最後に、若き王者は、ファンに向かって「ここが出発地点です。どこまで行けるかボクも分かりません。でも、今日みたいな応援があれば、どこまででも行けると思っています。プロレスリング・ノア、新しい顔はオレだ」と高らかに宣言した。

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