さらば美獣…ハリー・レイスさん死去 がん合併症76歳 記憶に残るG馬場との激闘

 米国のプロレスラー、ハーリー・レイスさんが1日、肺がんの合併症で死去した。76歳。世界最大手のプロレス団体WWEが公式サイトで伝えた。ジャイアント馬場とNWA世界ヘビー級王座を巡って激闘を繰り返し、日本でも人気を誇った。

 自ら「ハンサム」と名乗り、日本では「美獣」「ミスター・プロレス」と呼ばれて愛されたレイスさんが、この世を去った。1960年にプロレスデビュー。ダイビング・ヘッドバッド、パイルドライバーが得意技で、65年にはラリー・ズビスコとのタッグでAWA世界タッグ級王座を獲得した。73年にドリー・ファンク・ジュニアを破って当時世界で最も権威のあったNWA世界ヘビー級王座を奪取。同王座を通算8度獲得した。

 来日経験も豊富で68年に日本プロレスに初参戦。73年からは全日本プロレスの常連となり、78年と80年の2度、ジャイアント馬場にNWA世界ヘビー級王座を奪われたが、短期間で取り返すなど名勝負を繰り広げた。日本プロレス時代にはアントニオ猪木とも闘った。

 95年に引退し、2004年にはWWEの殿堂入りを果たした。ノアとは友好関係を築き、丸藤正道ら若手選手の指導にも尽力。10年にはノアの王座GHCの管理委員長に就任した。14年1月4日に新日本プロレス東京ドーム大会でNWA世界ヘビー級選手権試合の特別立会人を務めたのが、日本で最後の雄姿となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス