さらば革命戦士!長州力が45年のレスラー人生に終止符 リングで夫人とキス
「プロレス・長州力プロデュース興行」(26日、後楽園ホール)
長州力が引退試合を行い、45年のプロレスラー生活に幕を閉じた。最後の戦いは盟友の越中詩郎、まな弟子の石井智宏と組み、永遠のライバル藤波辰爾、後輩であり激闘を繰り広げた武藤敬司、付き人だった真壁刀義組と対戦。藤波に“掟破り”のドラゴンスクリューを見舞い、真壁に代名詞のリキラリアットを2連発して超満員札止め1797人の観衆を熱狂させたが、最後は真壁のキングコングニードロップ4連発に力尽きた。
試合後は10カウントゴングもセレモニーもなし。リング上でマイクを握ると、晴れやかな表情で「45年間、プロレスファンのみなさんに応援されながら、ここまで来ることができました。私にとってプロレスは何だったのかなと振り返りますと、すべてが勝っても負けても、私自身はイーブンです」などとあいさつした。
続けて、「どうしても勝てない人間がいました」と英子夫人をリングに上げて抱擁とキスを交わし、「もう私はここまでです。今からUターンして家族のもとへ帰ります」と宣言。さらには、弟子の馳浩衆院議員もリングに上げて最後のあいさつを交わした。
退場後は場内のビジョンにあいさつ文が映し出され、「私自身もまさかここまでやるとは…長くいすぎました。いろんなこともありましたが、すべてを持ってリングを降ります。7月には孫も生まれます。これからは孫の人生の師匠になりたいと思います」などと記されていた。
長州の引退は98年に続いて2度目。気になる今後については「何も考えていない。ゆっくり考えます」とだけ話した。