王者村田、世界進出へ手応え ストレートだけじゃない!新兵器“神の右”

 世界進出の新兵器は“神の右”!?ボクシングのWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)=帝拳=が16日、都内の所属ジムで日本人初の同級世界王座防衛からの一夜明け会見を開いた。得意の右ストレートではなく右フックで勝負を決めたことに手応えを感じ、秋に予定される米ラスベガスでの2度目の防衛戦などへ意欲を示した。

 危なげない勝利を物語るような元気そうな表情で現れた村田。初防衛の喜びを「ホッとしたというより疲れた。珍しく体を休ませたい気持ち」と語った。

 「思ったより相手が逃げたので、8ラウンドでKOできたのは良かった」と、足を使った挑戦者エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)をきっちり仕留めたことに満足顔。得意の右ストレートとは違う、巻き込むような軌道を描いた最後のパンチを「フックでしょうね」と話し、「バリエーションがあるのに越したことはない。ストレートでしか倒せないと思われるより、フックでも倒してくると思わせた方がいい」と手応えを感じていた。

 高校とジムでの先輩で、左の強打を得意とした元WBC世界バンタム級王者・山中慎介の異名“神の左”にちなんで“神の右”と呼びたいところ。だが、本人は「(異名は)自分らで作って下さいよ」と笑い飛ばした。

 秋にはラスベガスでのV2戦が予定され、「報道でもあるように、ボクの目にも入ってくるので意識はある」と意欲を示す。冬に3団体統一世界王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との東京ドーム決戦計画も浮上。村田はゴロフキンを「あこがれの存在で、強さの象徴。彼に勝てば自分がリアルになる。理想的な目標」と評した。本格的な世界進出を前に、4月いっぱいは休息に当てる予定だ。

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