井上尚弥、Sフライ最後の計量パス「KOで終わらせたい」

 計量を終えポーズを決める井上尚弥(後方はボワイヨ)=ホテルグランドパレス
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、横浜文化体育館)

 ダブル世界戦の前日計量が29日、都内で行われ、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチは7度目の防衛戦に臨む王者・井上尚弥(大橋)がリミットの52・1キロ、挑戦者で同級6位のヨアン・ボワイヨ(フランス)は600グラムアンダーの51・5キロでクリアした。

 水分を取って囲み取材に応じた井上尚は、「毎回毎回、この瞬間はホッとします。今回が(スーパーフライ級は)最後と決めているので、ここでつまずくわけにはいかない。ラストだから踏ん張れたというのもある」と計量を振り返った。

 王座獲得した試合を含め7戦した同級だが、毎回減量苦があった。それでも同級に踏みとどまったのは、統一戦という目標があったから。来年2月に予定していたIBF同級王者のヘルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦が消滅し、同級に残る理由はなくなった。

 「正直、やり残した感はあるし、ガッカリした気持ちもある。(試合を)やりたいと思う選手とやれなかったのが一番。でも、来年はバンタムでできる楽しみもあるし、いろんな気持ちがあります」と複雑な思いを吐露した。

 10月には第1子の長男が誕生したが、1日から試合に備えて夫人の実家に帰していた。「今夜帰ってくるので、心もリラックスしたいですね」と父の顔を見せた。この間は「(弟の)拓真と一緒に生活していました。あいつは今回54キロ契約なので、ふざけんなよ、という感じでやってました」と苦笑い。約2キロの違いが大きい。「次(バンタム)は53・5キロになるので力が発揮できると思う。減量の目安もついている」と、自信を見せた。

 WBO世界バンタム級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)が対戦相手候補として井上尚弥の名を挙げていると聞くと「バンタムに上げたら挑戦者の立場なので。チャンスがあるところにはどこでも行きます」と話していた。

 V7については「区切りの試合。いい試合をしてKOで終わらせたい」と、改めて有終の美を飾ることを約束した。

 また、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは王者・拳四朗(BMB)が48・6キロ、挑戦者で同級11位のヒルベルト・ペドロサ(パナマ)は48・8キロで一発パスした。

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