ゴング勘違い!坂 衝撃のKO負け…日本王座初防衛に失敗 大橋がベルト奪取

5回、坂晃典(左)をKOする大橋健典(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・日本フェザー級タイトルマッチ」(1日、後楽園ホール)

 日本フェザー級7位の大橋健典(角海老宝石)が王者・坂晃典(仲里)を5回3分6秒KOで下し、王座初挑戦でベルトを獲得した。大橋は15勝(10KO)4敗2分、初防衛に失敗した坂は16勝(13KO)4敗となった。

 立ち上がりは坂のスピードに手を焼き、ジャブの差し合いに後手に回る大橋だが、3回から左右のフックが王者をとらえて流れを変えた。

 5回、連打で坂の動きを止めるとフック、右ストレートで追い込んだ。ここでラウンド終了10秒前の合図の拍子木が鳴り、坂がゴングと勘違いとして自軍コーナーに戻ろうと背を向けた。その機を逃さず回り込み、強烈な右フックを浴びせてあおむけに倒し、10カウントを聞かせた。

 勝利の瞬間、コーナーに駆け上って喜びを爆発させた。「終わった瞬間、夢のようでした。チャンピオンになるために頑張ってきたけど本当になれるとは」と感無量の面持ち。「自分の力に自信を持って臨んだ。(序盤は)ポイントを取ろうと頑張ったけど、うまく結びつかなかった。5回の公開採点を聞いて、このまま行くか作戦を変えるかと思っていた」と、意外な決着を振り返った。

 次戦は指名挑戦者で同級1位の源大輝(ワタナベ)戦が決まっている。

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