大みそかに田口対メリンドが団体王座統一戦

IBF王者ミラン・メリンドとの統一戦が決まった田口良一=アジュール竹芝
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 「ボクシング・ダブル世界戦」(12月31日、大田区総合体育館)

 ワタナベジムは17日、都内で大みそかに行うダブル世界戦を発表した。メーンはWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)対IBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)の団体王座統一戦で、田口にとっては7度目の防衛もかかる。

 注目の団体王座統一戦が意外な形で実現する。当初、田口とWBO世界同級王者・田中恒成(畑中)の統一戦が予定されていたが、田中が9月の防衛戦で両目を眼窩底(がんか)骨折したため白紙になった。田口陣営が防衛戦に路線を変更。挑戦者を選考する中、メリンドとの統一戦が浮上し、実現の運びとなった。日本人選手の団体統一戦はWBCミニマム級王者の井岡一翔(井岡)対WBA同級王者・八重樫東(大橋)戦。14年に高山勝成(仲里)がフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)に勝ったWBO・IBF王座統一戦などがある。

 田口は「統一戦ということでもう少し緊張するかと思っていたが、意外に落ち着いている。メリンド選手は攻撃も防御も一流なので、勝てば自信になる。激闘で、できればKOで勝ちたい」と意気込んだ。

 メリンドは5月21日、有明コロシアムでIBF世界ライトフライ級暫定王者として、正規王者の八重樫東(大橋)と王座統一戦を行い、3度のダウンを奪い1回2分45秒TKO勝ちで王座を統一。9月にヘッケイ・ブドラー(南アフリカ)との初防衛戦を判定勝ちしたものの、試合中の出血の治療行為をブドラー側に反則と指摘され、IBFから再戦が命じられた。田口-メリンド戦の勝者は、ブドラーの挑戦を受けることが内定している。

 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)は、指名挑戦者で同級3位のカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)と初防衛戦を行う。京口は「大みそかという舞台で初防衛戦を用意していただいて感謝しています。勝てると思うし、チャンピオンとして年を越したい」と自信を見せた。

 ワタナベジムの大みそか興行は、昨年まで6年連続でテレビ東京が生中継してきたが、今回はTBS系列が全国ネットで生中継する。

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