ベトナム人ボクサーがデビュー「感動しました」
「ボクシング・4回戦」(1日、後楽園ホール)
ベトナムのアマチュアボクシングでウエルター級王者になった経験を持つグエン・ゴック・ハイが、為田真生(REBOOT)とプロデビュー戦を行い0-1の判定(37-39、38-38×2)で引き分けた。
ハイは1回から積極的な攻撃。左右のフックを振り回し、時にはアッパーを放って為田を防戦一方に追い込んだ。だが、ガードに甘さがあり、スタミナにも課題があり3回からはペースダウンした。
試合後のインタビューでは「日本のリングで皆さんに応援してもらって感動しました。相手はよかった。初めて日本人と闘ったのでスタイルが分かりませんでしたが頑張りました」と話した。
ベトナム人ボクサーが日本でプロのリングに上がるのは13年ぶり。川崎新田ジムがベトナムとの友好関係を築いており、15年には同門で元全日本バンタム級新人王の尾島祥吾氏がベトナム・ホーチミン市「サムライボクシングジム」を開設。ハイもそこで練習している。試合前には4回戦にもかかわらず両国国歌が演奏される友好ムードだった。