長谷川穂積氏の後継王者は無敗のバルガス 敵地英国で戴冠

 「ボクシング・WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦」(25日、ハル)

 前王者・長谷川穂積氏(36)の引退、王座返上により空位となったWBC世界スーパーバンタム級王座の決定戦が25日(日本時間26日)、英国ヨークシャー州ハルのアイス・アリーナで開催され、同級1位のレイ・バルガス(26)=メキシコ=が、2-0の判定で、同級2位でシルバー王者のギャビン・マクドネル(30)=英国=を破り、無敗のまま世界王座に就いた。

 同王座は昨年9月16日に大阪で長谷川氏が王者だったウーゴ・ルイス(メキシコ)を9回終了で破り、世界3階級制覇を達成。同年12月9日に、現役引退と王座返上を表明したことでランキング上位の2選手で争われることになった。

 バルガスが28戦全勝(22KO)、マクドネルが18戦16勝(4KO)2分けと、無敗対決となった試合は、敵地に乗り込んだバルガスが序盤から主導権を握る。長身のオーソドックススタイル同士の対決となったが、パンチ力で上回るバルガスが左フックを効果的に決めた。手数で勝負するマクドネルはペースをつかめず、接近しては左腕を相手に巻きつけ、右を打とうとするが、レフェリーに注意されて、有効打が少ない。双子の兄でもあり亀田和毅(協栄)に連勝したことでも知られるWBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(英国)がコーナー下で懸命にアドバイスを飛ばすが、展開は変わらなかった。

 判定に委ねられた試合は1人のジャッジが114-114としたものの、残る2人が117-111、116-112でバルガスを支持。メキシコ期待のパンチャーが敵地で初の世界タイトルを獲得した。

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