【野球】「コイツは大化けする」阪神新戦力に評論家が太鼓判 ピアース・ジョンソンの再来 梅野も高評価

 「阪神春季キャンプ」(8日、宜野座)

 阪神新戦力の株価が急騰だ。前フィリーズのニック・ネルソン投手(29)がキャンプ初日からブルペンに入るなど、この日で3度目の投球練習。不規則に揺れて落ちる魔球・ナックルを披露すると、坂本や梅野が捕球に難儀する場面もあった。

 宜野座キャンプを初日から視察した阪神OBの中田良弘氏は「背番号42がいいね。ネルソンだっけ?ナックルの話題が多く取り上げられてるけど、一番いいのは真っすぐ。低めの真っすぐが、グーンって伸びてくるんだよ。迫力あるし、勢いもある。コイツは大化けする可能性があるぞ」と目を細めた。

 身長185センチ、体重92キロ。主に中継ぎとしてMLB通算74試合の登板で5勝4敗、防御率5・20とさほど目を引くような成績を残してはいないが、中田氏は阪神にかつて1年だけ在籍し、勝利の方程式を担った助っ人に姿をダブらせた。

 2019年に在籍し、58試合に登板して2勝3敗40ホールド、防御率1・38の好成績を残し、翌年パドレスへと移籍したピアース・ジョンソン投手だ。中田氏は「ジョンソンが来日した時のブルペンに似てる。その時は、あそこまでやると見抜けなかったんだけど、マウンドでの落ち着きとかが、とてもジョンソンに似てるんだよね。あのパワーカーブ、懐かしいね」と当時を思い返した。

 中田氏は4日の投球練習で捕手役を務めた梅野と話をした際、「ナックルの落ち方がえぐいということも言ってたけど、『やっぱり真っすぐがいいですね。特に低めの真っすぐが伸びてくるんですよ』って言ってた」と語った。

 また、中田氏は藤川新監督が生み出す空気感が、昨年までの岡田監督体制時とは異なるとも語った。「藤川監督は捕手の後ろからじゃなく、投手側から見てるんだけど、投球練習終わりにはグータッチしてる。なんかいい雰囲気だなと思ったね」とし、続けて「投手出身だから、投げる側からどの辺で変化が始まるとか、どういう軌道を描いているかを確認したいんじゃないかな」と指揮官の思いを推察した。

 球団史上初の連覇を逃し、V奪回に燃えるタテジマ軍団。他球団がうらやむ救援陣がさらに厚くなれば、失点が計算しやすくなる構図が整う。ネルソン加入がもたらす化学反応は、どんな結果を導くのだろうか。(デイリースポーツ・鈴木健一)

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