【芸能】岡村隆史 紅白本番中に見せたアローンな行動…後輩と先輩をつなぐ

 今回で70回目を迎えた令和初の「紅白歌合戦」。日本の年末の「風物詩」とも言える番組は芸能記者にとっても一年最後の大仕事だ。昨年4月に入社したばかりの記者も初めて“参戦”した。

 紅白本番の放送中、取材陣は会場のNHKホールのステージと楽屋をつなぐ廊下に集結。歌唱を終えた出場歌手たちに、声をかけ、感想を聞く“ぶらさがり取材”が、新人記者の私に与えられた仕事だった。

 緊張のステージを終え、ホッとした笑顔を浮かべたり、興奮を抑えきれなかったり…色んな表情を見せる歌い手たち-。それでも、最も印象に残ったのは、ナインティナインの岡村隆史(49)だった。廊下に置かれた放送中の番組を映しているテレビを、密集する記者たちに紛れて、アローン(一人)で腕組みをしながら真剣な表情で見ていたのだ。

 岡村は、NHK総合「チコちゃんに叱られる!」で共演するキャラクター・チコちゃん(永遠の五歳)と共にステージに“乱入”する形で出演。さまさまな場面で紅白を盛り上げた。

 その出番が終わった後も、楽屋に戻らず、なぜか廊下にいた。記者が確認した限り、スタッフからオロナミンCを受け取って一気に飲み干す場面があった以外、ほぼ番組の最後までモニターに釘付けだった。

 その合間には、同じくゲスト出演していた俳優・武田真治(47)とステージ裏で談笑していた。フジ系バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」で共演していた旧友が自慢のサックスを音慣らしがてらに吹くと、「ちょっと、ダメダメ!」とカメラが回っているのかと思うほど本調子でイジリ。若干張り詰めていたステージ裏に笑いが起こった。

 本番前の岡村については、年末のM-1グランプリに優勝し、急きょ、三山ひろし(39)のけん玉世界記録挑戦に参加したお笑いコンビ・ミルクボーイの内海崇(34)がぶらさがり取材中に教えてくれた。

 吉本の先輩である岡村にあいさつした際、「(ビート)たけしさんの楽屋行こう」とあいさつに同行してくれたという。そこでたけしから「(M-1)ネタ面白かった。頑張ってね」と激励されたというミルク-の2人は感激とともに岡村に感謝していた。

 後輩と先輩の輪をつないだり、場の空気を明るくしたり。終了後、SNSでは五木ひろし(71)と写る写真などもアップしていた岡村。決して“主役”ではなかった紅白の舞台だったが、周囲をよく見た岡村の行動に感謝し、励まされた人は多かったのではないか。

 岡村がそういった行動を起こせるヒントが、モニターにべったりで紅白を観覧していたあの姿だと記者は感じた。(デイリースポーツ・瀬古千絵)

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