文字サイズ

【野球】中日前監督・森繁和SD、目利きのプロは助っ人のどこを見る?

練習に励む松坂大輔(右)と言葉を交わす中日・森繁和シニアディレクター=北谷(撮影・開出牧)
1枚拡大

 ユニホーム姿から一転、今年はウインドブレーカー姿。昨年までの2年間、中日を率いた森繁和前監督(64)が、今年からはSD(シニアディレクター)としてチームを見守っている。やはり気になるのは投手陣なのだろうか。北谷を訪れると、その姿は投手陣がランニングに精を出す、球場に隣接する陸上競技場にあった。

 2年連続5位に終わり、監督退任が決まった昨季終了後、森SDはすぐさまドミニカ共和国に飛び、最速164キロを誇る左腕・ロメロを獲得した。「(阪神に移籍した)ガルシアよりいいかもしれんぞ。球も速いしな」。来日1年目の昨季、13勝9敗、防御率2・99をマークした左腕を上回る好素材だと位置づけた。

 04年オフ、新外国人調査のため、初めてドミニカ共和国を訪れた。西武や巨人で活躍したドミンゴ・マルティネス氏(53)をナビゲーター役に従え、同国で開催中のウインターリーグをチェックしたり、入団テストを開催したりもした。あれから15年が経過した今では、顔パスで試合前のベンチに入れるほどなのだという。

 過去に投手ではネルソン、カブレラ、ジョーダン、ガルシア、野手ではブランコ、ルナ、ビシエド…。低価格で獲得した選手たちが異国の地で活躍し、チームの勝利に何度も貢献した。

 パワー、技術、素材、伸びしろ…。目利きのプロが新外国人選手を獲得するに当たって、前記のポイント以外に大切にしていることがある。

 「まずは日本で活躍してやろう、ジャパニーズドリームをつかんでやろうという強い気持ちがあること。あとは練習中の態度。まじめに練習に取り組んでいるかどうかだな」

 食事を共にする際には、お酒を勧めてみるのだという。「これは外国人だけじゃなくて日本人にも当てはまるけど、酔っぱらった時に本性が出るからな」。日本野球に適応できるか、日本の環境に溶け込めるのか。こんなところにも目を光らせている。

 過去には危ない場面にも遭遇している。雨で試合開始が遅れ、帰りが深夜になった帰り道。赤信号で停車したところ、暗闇から銃を持ったギャングが登場。「やべぇ殺される-と思ったけど、ニューボール1ダースを渡したら許してくれたわ」。その日以来、危険を回避するには“赤信号は止まるな”が合言葉になっているのだという。

 極度の下痢に襲われた際には「点滴を打つんじゃなくて、飲まされたわ」と振り返るなど、エピソードに事欠かない“ドミニカ武勇伝”。ダイヤの原石発掘には“危険”と“爆笑ネタ”が満載だ。(デイリースポーツ・鈴木健一)

関連ニュース

    デイリーペディア

    編集者のオススメ記事

    オピニオンD最新ニュース

    もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス