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【野球】ソフトバンク、ダブル日本一へ ジュニア率いる新垣渚監督が伝える「基本」

ソフトバンク時代の新垣渚ジュニア監督
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 今年こそ、念願のダブル日本一を獲れるのか。

 年の瀬の恒例となった「NPB12球団ジュニアトーナメント」が27日から3日間、札幌ドームを舞台に行われる。今年で14回目を迎えたこの大会の「卒業生」がプロ野球で活躍するのも珍しくなくなった。松井裕樹(楽天、07年大会出場=当時横浜ジュニア)や森友哉(西武、07年大会出場=当時オリックスジュニア)、高山俊(阪神、05年大会出場=当時ロッテジュニア)らはその一例である。また、今年のドラフトを騒がせた根尾昂(中日1位、12年大会出場=当時中日ジュニア)、藤原恭大(ロッテ1位、12年大会=当時オリックスジュニア)も小学校6年生の時にこの舞台を経験している。

 「我々は今年のプロ野球で日本一になった球団ですからね。去年も同じ思いで臨みましたが、叶えられませんでした。今回は日本一になりますよ」

 そう意気込みを語るのは、ソフトバンクジュニアを率いる新垣渚監督だ。「松坂世代」の速球キングとして2年前まで現役で活躍した。ダイエー入団2年目の04年には奪三振王に輝いている。ただ、剛速球に加えてもう一つの武器だったスライダーの曲りがあまりに凄すぎて、07年には日本新のシーズン25暴投をマークするなど通算101暴投を記録した。それも今となってはご愛嬌である。

 引退後の現在はソフトバンク球団職員だ。所属部署はスポーツ振興部。野球教室の講師を務めるなどして、未来のプロ野球選手の誕生と野球ファンの拡大を願いながら日々を過ごしている。その中で秋からこの年末にかけてはジュニアトーナメントに向けた準備も行ってきた。

 子どもたちに野球を教えるうえで大切にしていること。それは「基本」だ。

 「プロ野球を観ているとつい派手なプレーに目を奪われがちで、特別な練習をしていると思っているかもしれない。だけど、実際は基本の繰り返しです。宝くじみたいに一気に夢を叶えて上手くなるわけではない。それはプロ野球選手だって同じだよと伝えながら、一歩一歩を大切にすることを教えています」

 沖縄生まれで「なんくるないさ~(なんとかなるさ)」気質なイメージが強かった現役時代だが、子どもたちへの指導は非常に繊細で丁寧だ。また、小学生の子どもたち以上に興奮気味なのは現役当時を知る母親たち。「年上にはモテるんですよ」と新垣氏は笑っていた。

 2018年もまた、数多くのスター選手たちが現役にピリオドを打ったが、なかでも「松坂世代」が数多く目立った年でもあった。ただ、杉内俊哉や村田修一(巨人→巨人コーチ)、小谷野栄一(オリックス→楽天コーチ)、後藤武敏(DeNA→楽天コーチ)とユニフォームを脱ぐことなく指導者に転身するものも少なくない。選手として盛り上げた彼ら世代が、次なる黄金世代の育成のために球界を支えていく。

 「僕らだって、たくさんの指導者やOB、先輩から教わったことで上手くなった。そうやって継承されて、日本の野球は世界でナンバーワンを獲るところまで成長したと思うんです。僕らも自分の経験をさらにアレンジして次の世代に伝えていくことで、野球のレベルは今後もさらに上がっていくと思います」

 12球団ジュニアトーナメントも大会を重ねるごとに着実にレベルは上がっている。数年後の日本球界の中心となるスターが、また今大会の中からも現れるに違いない。(デイリースポーツ特約記者・田尻耕太郎)

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