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【野球】広島・ドラ6正随優弥を育てた元鯉戦士の祖父との特訓

元カープ選手の祖父・三原卓三さんと握手を交わす広島・正随=広島市内のホテル(撮影・飯室逸平)
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 広島の新入団発表会見が10日、広島市内のホテルで行われた。ドラフト6位・正随優弥外野手(22)=亜大=は元カープ選手の祖父・三原卓三さん(80)へ恩返しの活躍を誓った。幼少時代からマンツーマン指導を受け、プロ入りを喜んでくれた。孫の晴れ姿を見届けた三原さんも当時の思い出話を披露した。

 鯉党600人が集結した会場は期待と熱気に包まれていた。ドラフト1位・小園から始まった代表インタビュー。6番目にマイクを持った正随は堂々と決意表明し、祖父へ感謝の言葉を述べた。

 「多くの方の前で開いていただいて、緊張しています。身内でも広島の人が多いので、頑張っている姿を見せられるのはうれしい。(祖父は)小さい時、野球を始めたきっかけです。教えていただいたのもおじいちゃん。素直にうれしいです」

 物心つく前からおもちゃのバットを握っていた。祖父から「しっかり振らないと飛ばないぞ!」と教えられ、中学まで広島市内にある比治山公園で指導を受けた。日が暮れると持参した懐中電灯の出番だ。明かりをともし、祖父の上げるトスを夢中で打ち続けた。

 「強制はしていないけど、あの子は野球が好きだった。河原に行っても石を投げてね。根性もあった。小中学校の時でも怒ると、泣きながら『教えてください』と。辞めるとは一度も言わなかった」

 三原さんは晴れ舞台に立つ孫へ優しいまなざしを向け、懐かしそうに振り返った。三原さんもカープの選手だった。1956年から4年間プレー。元監督の阿南準郎氏(81)は同期入団、ドラフト当日も「おめでとう。優弥君、良かったね」と祝福の電話をくれた。「うれしかった。涙がぽろっとね」。夢に見た瞬間が訪れ、思わず感極まったという。

 正随は右の長距離砲と期待される。憧れの打者は鯉城シニア、大阪桐蔭の先輩である中田翔(日本ハム)だ。「スラッガーで活躍されている。スイングスピード、当たった時の打球のスピードは自信があります」。大卒らしくプロ1年目から勝負に挑む覚悟で、「開幕1軍でスタートしていきたい。1軍で活躍することを目標にしています」ときっぱりと言った。広島で見守ってくれる祖父へ、恩返しの活躍を届ける。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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