【野球】阪神・歳内、育成からはい上がった原口になれ!右肩痛から復活目指す

 年も明けて、阪神2軍の本拠地・鳴尾浜球場には、帰省から戻ってきた若手選手らが続々と集まってきた。その中には歳内宏明投手の姿もある。入念にストレッチをしてから、ランニングやキャッチボール、遠投などのトレーニングに励んでいる。

 2011年度ドラフトで2位指名を受けて阪神へ入団した右腕は昨季、自身初の1軍登板なしに終わった。昨年11月には育成選手となることが発表され、支配下登録を目指すことになった。

 2015年は自己最多の29試合に登板するなど、順調に成長を続けていた。だが、昨季は右肩痛に悩まされ、「ここまで長引くとは思わなかった」とシーズンのほとんどを棒に振ってしまった。

 右肩痛は昨年2月の沖縄春季キャンプで発症。生き残りをかけた戦いの中で、「どうしても1軍に残りたい」と、肩の痛みをこらえて練習や試合で投げ続けた。その無理がたたって、予想外の大きなけがになってしまった可能性があると、自己分析する。

 昨年3月の教育リーグで異変は感じられた。鳴尾浜で行われたオリックス戦に登板し、2回を1安打無失点に抑えた。ただ、武器である150キロに迫る直球が影を潜め、真っすぐの球速は130キロ台後半がやっと。寒さが残る時季を考慮しても違和感があった。報道陣から直球のスピードについて問われると、「ファウルは取れていた」と強気のコメントを残したが、実は右肩痛を隠していた。

 現在は「だいぶよくなってきているので、そこを目指したいですね」と、春季キャンプ中の完治を目標にしている。チームにはけがで育成に落ちてからはい上がり、ブレークした原口という好例もある。折れない心を持ち続け、再び甲子園のマウンドに立ってみせる。(デイリースポーツ・山本航己)

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