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【野球】本塁打激増の甲子園 犠打飛は減、野球スタイルが変化?

三本松との準々決勝で2ランを放った東海大菅生の2番打者・松井
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 今年は夏の甲子園史上最多の68本塁打が飛び出した。これまでの最多記録だった2006年の60本を更新し、昨年の37本から倍近くに増えた。

 ウエートトレーニングの定着や、栄養面を含めた体力面の強化、甲子園球場の浜風の吹き方など、本塁打が増えた理由は複数、挙げられている。しかし、それとは別に興味深いデータがある。

 今大会、全48試合で犠打飛(犠打・犠飛を含む)は185。これは、昨年と同じ数字だ。

 しかし、さかのぼって比較してみると、10年前の07年は本塁打24本、犠打飛は234だ。この年は、バントを使わない強打スタイルの「イケイケ野球」を看板にした常葉菊川がベスト4に入った大会だったが、全体の犠打飛は今年より50近く多い。

 これまでの最多本塁打を記録した06年でも、犠打飛は269で、今年より90近くも多い。

 20年前の97年は本塁打が28本で犠打飛は235と、10年前とほぼ同じ水準だった。

 この数字には犠飛を含むため一概には言えないが、走者が出れば犠打で進めるという従来のセオリーとは違ったスタイルが近年の傾向とも取れる。クリーンアップだけでなく下位打線や2番打者に本塁打が出たのも、今大会の特徴の一つと言えよう。

 初のベスト4入りを果たした東海大菅生(西東京)の2番・松井惇外野手(3年)は、準々決勝・三本松戦で右翼へ2ランを放った。「2番はバントもするが、基本的に“打て”が多い。1、2番でチャンスメークして3、4番につなげる形が理想」と話していた。犠打で1死を取らせて走者を進めるよりも、状況に応じた積極的な攻撃でチャンスを広げる。結果的に上位・下位関係なく力強いスイングが求められるだろう。

 新たな歴史となる来年の第100回大会では、どんなプレーを見ることができるだろうか。時代とともに進化する高校野球に注目したい。(デイリースポーツ・中野裕美子)

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