J2熊本、新たに3試合中止 5月2日から全体練習再開

 Jリーグは21日、熊本地震の影響で、J2熊本が予定した29日のアウェーでの山形戦、5月3日の本拠地うまかな・よかなスタジアムでの愛媛戦、7日のアウェーでの札幌戦の3試合を新たに中止すると発表した。活動を休止しているチームは4月25日に自主練習、5月2日に全体練習を再開し、15日のアウェーの千葉戦で復帰を目指す。練習場所や試合の代替開催の日程は未定という。

 熊本は4月16日未明に発生した震度7の本震後初めて21日に選手、スタッフが熊本市内のクラブハウスに集まり、今後の対応を協議。Jリーグからはホームとアウェーを入れ替えての試合開催、一時的に県外に拠点を置いての活動などの案を示された。熊本は選手のみの話し合いの場を設け、「この現状で熊本を離れるのは難しい」などとして県内に残って活動を続けることで一致した。池谷友良社長は「選手の意見を尊重したい」と説明した。

 余震が続くため、一部の選手は「車中泊」を続けているという。熊本県出身の元日本代表FW巻誠一郎選手は「コンディションやみんなの気持ちを一つにすることを考えたときに千葉戦がぎりぎり。厳しい環境の中だが、熊本が一つになって前に進みたい」と涙を浮かべて話した。同日のJ1実行委員会で熊本の全体練習再開前に個々の選手に練習環境を提供するため、各クラブが協力することを決めた。

 熊本は17日の敵地での京都戦、23日の本拠地での横浜FC戦が既に中止になっていた。熊本市内の本拠地は救援物資の拠点や自衛隊、警察の待機所になり、通常運営に戻るめどが立っていない。

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