オールJで熊本助ける 義援金1千万円

 Jリーグは19日、大阪府吹田市で理事会を開き、熊本地震の影響により、23日に熊本市のうまかな・よかなスタジアムで予定されていたJ2第9節の熊本-横浜FCを中止にすると発表した。代替開催日は未定。また、義援金1000万円を送ることを決めた。他クラブからは練習施設の提供や、ホームとアウェーの日程入れ替えが提案された。熊本の池谷友良社長(53)は今後について、21日に選手やスタッフらと協議することを明らかにした。

 熊本に対して、各方面から支援の申し入れがあった。5月3日に熊本で対戦予定の愛媛や、近隣の鳥栖など多くのクラブやJリーグから、ホームとアウェーの日程入れ替えや、練習場所の提供などについて提案があったという。ナショナルトレーニングセンター「Jグリーン堺」など、長期滞在が可能な施設の使用も選択肢として提示した。

 熊本の本拠地、うまかな・よかなスタジアムは救援物資の拠点や、自衛隊、警察の待機所となっており、通常運営に戻る見通しは立っていない。14日夜の揺れの直後、選手らは「試合をすることで元気を与えよう」と話していたが、16日未明の地震後は「サッカーをやっている状態ではない」という声が次々と上がったという。

 池谷社長は、多くの提案を受け「方法論はいっぱいあるが、選手自身も被災者で家族がいる。もう一度、大きな揺れがくる懸念もある中、家族を残して遠征に行くことへの不安もある」と、精神面の問題を挙げた。自身も車での寝泊まりを余儀なくされているという。

 熊本は今後について、21日に選手やスタッフらと協議する予定。村井チェアマンは「状況が整うまで、熊本がリーグ戦に参加しない期間が長期化する可能性もある」と話し、今後の方針は熊本側の意向をくんで決定する。

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