ハリル「理想のゴール」 武藤2戦連発
「東アジア杯、日本1-1中国」(9日、武漢)
最終戦2試合が行われ、既に優勝の可能性が消滅していたサッカー男子日本代表は地元中国と1-1で引き分けた。日本は通算2分け1敗の未勝利で史上初の最下位に終わった。0-1の前半41分、MF武藤雄樹(26)=浦和=が史上6人目となる代表デビュー2試合連続ゴールを決めて同点に追い付いたが、追加点を挙げることは出来なかった。
武藤が鮮烈なインパクトを残した。0-1の前半41分、DF米倉の左クロスに滑り込んで右足を合わせた。「レッズでよくやっている形」という持ち味のワンタッチゴール。ハリルホジッチ監督も「チームが理想とするゴール」と賛辞を惜しまなかった。
代表デビューから2試合連続ゴールは13年の前回大会でFW柿谷曜一朗(バーゼル)が記録して以来史上6人目の快挙だった。今大会通算2得点で得点王にも輝いたが、チームは引き分けで最下位とあって「勝利に導ければもっとうれしかった」とうつむいた。
後半25分には追加点のチャンスにGKとの一対一を決め切れず。試合後、指揮官から「3点取れるチャンスがあった」と叱咤(しった)された。遅咲きの26歳は「浦和で結果を出したことで代表に近づいた。手応えも感じているし、これからも呼ばれ続けるように続けていきたい」と代表定着へ意欲を示した。
