井上尚 左のコンビネーションに手応え

公開練習に臨む井上尚弥(中)、右は大橋秀行会長、左は父の真吾トレーナー
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(29日、有明コロシアム)

 王者・井上尚弥(大橋)が20日、横浜市内のジムで練習を公開した。昨年12月30日以来、1年ぶりの初防衛戦。前王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)をKOした際に痛めた右拳も完治し「100パーセント準備できています」と自信満々だ。

 右拳が使えない間、フィジカルトレーニングと左中心の練習を積んできた。「パワーがつきました。左のコンビネーションの強度が上がった。タイミングが合えば左でも倒せると思う」と、手応えを口にした。大橋秀行会長も「一年前は『怪物』だったけど、今はそれ以上。そばで見ていて怖いくらい」と絶賛した。

 挑戦者で同級1位のワリルド・パレナス(フィリピン)について。父でトレーナーの真吾氏は「一発のある相手だし、ラストチャンスと思ってくると思う。そこは気をつけたい」と、24勝21KOの豪腕をマークした。

 井上は「パンチをもらわない距離で支配していきたい」と試合をイメージしている。「この一年、十分に待った」という超怪物に死角は見当たらない。

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