聖火リレー、政治混乱でデモ懸念 リオ五輪

 【オリンピア(ギリシャ)共同】南米初開催となる8月のリオデジャネイロ五輪の聖火が21日、ギリシャのオリンピア遺跡で採火された。深刻な経済低迷や不安定な政局の五輪への影響が懸念されるブラジルを巡る聖火リレーは、5月3日に始まる。過去には2008年北京五輪の聖火リレーが世界各地で妨害行動に遭った例もあり、治安当局は抗議デモの対策にも神経を使いそうだ。

 採火式の出席を取りやめたブラジルのルセフ大統領は、弾劾手続きが進み、五輪前に停職の可能性が高まった。リオ五輪組織委員会のヌズマン会長は式典で「国の誇りとプライドを懸けて大会の成功を約束する」と宣言した。

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