3出塁の大谷翔平 左膝の不安抱えながら全力疾走忘れず 八回にスミスの右飛で一塁からホームへ 落球想定のワンシーン ロバーツ監督「何とか勢いを生み出す方法を」

 「ナ・リーグ優勝決定シリーズ、ドジャース2-6ブルワーズ」(14日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は「6番・DH」で先発出場し、2打数1安打2四死球。3点を追う八回には勝利への思いが伝わってくるようなワンシーンがあった。

 八回2死、大谷はホールの初球を完璧に捉えて中前にクリーンヒットを放った。2試合ぶりの安打をマークし、打球速度は183キロ。これは今ポストシーズンでドジャースの選手が放った打球速度で最速だ。

 直後、スミスは右翼へのフライアウトに倒れたが、大谷は全力で一塁から三塁を目指していた。スピードを緩めたのは三塁ベースを回ってから。もし右翼手が落球していれば、ホームへ生還できていた。

 左膝の状態は決して万全ではない中で見せた全力疾走。敵地で一塁ベースに駆け込んだ際にはやや引きずるようなしぐさを見せ、階段を降りる際にもやや慎重になっていた。それでもチームが勝つために走った。

 1点を追う六回には低めのボール球を我慢して四球を選び、満塁と好機を拡大した。直後のスミスの左中間フェンス直撃の二塁打が飛び出し、三塁に到達した大谷はスミスに向かって絶叫した。シリーズ初勝利への流れが生まれたかに思われたが、七回にスネルが連続被弾でひっくり返される苦しい展開。ベンチには重苦しいムードが漂っただけに、大谷の全力疾走はチームを鼓舞するようにも映った。

 まさかの3連敗でワールドシリーズ3連覇へ崖っぷちに立たされたドジャース。大谷が3出塁した中で、打線を組み替えるのか。ロバーツ監督は「とにかく1勝を挙げなければならない。明日はそれに集中します」と語った。「単純に安打が出ていない。勝負所で適時打が出ていない。ウィルの打球はチームにとって大きな安打でしたし、勢いをもたらしてくれた」と分析しつつ、「何とか勢いを生み出す方法を見つける必要があるし、それには全員の力が必要だ」と語った。

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