大谷翔平、“消極的”アプローチ 第2戦で見逃しストライク連発の理由「チームのプラン。ここで言うべきことではない」
ドジャースの大谷翔平投手が15日(日本時間16日)、戦いの舞台を本拠ドジャースタジアムに移して行われるブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦を翌日に控え、記者会見に応じた。
ここまでポストシーズン8試合に出場し、打率・147(34打数5安打)、2本塁打、6打点、15三振。ポストシーズン開幕戦となった9月30日のレッズとのワイルドカードシリーズ第1戦で2本塁打を記録した後は7試合連続ノーアーチ。持ち味の長打も本塁打2本だけにとどまっている。
フィリーズとの地区シリーズ4試合では20打席のうち左投手と16打席で対戦。シリーズ打率は・056(18打数1安打)の不振だった。
会見で打撃の修正点を問われた大谷は「基本的にはストライクをしっかり振って、ボールを見逃す。これはずっとシーズン中も言っていますし、今さら始まったことではない」。続けて「打席のクオリティー高めてくことが、結果的にヒットになったり、フォアボールをしっかり選べるというところにつながるかなと思います」と話した。
ところが、前日14日のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦では先発右腕ペラルタに真逆のアプローチを実践した。初回は先頭で二回は2死二塁の好機でいずれも初球と2球目のストライクを見送ってあっさり追い込まれて凡退。五回無死一塁の打席もワンボールから2球目のストライクを見送った後にファウルで追い込まれ、最後は外角高め、ゾーンを外れた150キロにバットは空を切った。
特に最初の2打席は、らしくない“消極的”なアプローチだったが、大谷は「基本的にはストライクを振ってボールを見逃すというところだと思う」と前置きしてから「あとはゲームプラン、チームのプランもあると思うので、ここで言うべきことではないと思います」と多くを語らず。「そのチームのプランに沿った打席をしっかりとみんなが送れればいいゲーム運びができるのかなとは思っています」と、“チーム打撃”の重要性を強調した。
ロバーツ監督は「チームへの貢献は打率だけでは測れない。彼が打線にいること、試合に出場すること、四球で出塁してムーキー(ベッツ)に打点のチャンスを与えることも貢献だ」と大谷を評価。同シリーズ2試合を振り返り、2つの申告敬遠を含む3四球、時速180キロ超の右直、適時打を挙げて「これらは前向きな要素だ。素晴らしい打撃内容だった」と称賛の言葉を口にした。 この日の大谷は記者会見後にフィールドに出て投打二刀流調整。17日の第4戦の先発登板に備えてブルペンで30球を投げた後、打者として今季初めてフリー打撃を敢行。32スイングのうち3連発2回を含む14本の柵越え。右中間へ推定150メートルの“特大アーチ”と架け、練習の様子を見守ったフリーマンらを興奮させた。





