大谷翔平 歴史的二刀流の1勝に「できると思ってるから」米メディアから「なぜ二刀流を?」の質問「それが自分の色、強みですから」

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ3-5ドジャース」(4日、フィラデルフィア)

 ドジャースの大谷翔平投手は大谷翔平投手がポストシーズン初先発で6回3失点9奪三振。初勝利をマークし、野手としてシーズン50本塁打以上を経験したがポストシーズンで勝利するのは、1918年のワールドシリーズ第4戦でベーブ・ルースが勝って以来となった。

 歴史的な快挙に、試合後の会見では米メディアから「二刀流を続ける理由は?」と問われた。すると大谷は「できると思ってるから。それが自分の色ですし、強みですから。チームに取ってプラスになるのであればそれが役割ですし、こなしていくのが自分の仕事だと思います」と力を込めた。

 ポストシーズン初のマウンド&投打同時出場に「試合前はデータを整理している段階ではイメージして緊張感ありましたけど。試合に入れば投げることに関しては集中して。緊張よりも集中して入れたかなと思います」と言う。初回を三者凡退で立ち上がったが二回、先頭のボームに四球を与えると、続くマーシュにはフォーシームを捉えられて中前打を浴びた。無死一、二塁となり、リアルミュートにもフォーシームを捉えられ、右中間を真っ二つに破られた。2点三塁打で先制点を奪われた大谷。さらに1死後、ベイダーに犠飛を浴びて3失点となった。

 それでも三回から配球パターンを変更。カーブを使わず、スプリットを効果的に織り交ぜて立ち直った。上位打線を三者凡退に仕留めると、四回は失点した二回と同じくボームからの打順だったが、2イニング連続の3人斬り。五回は1死から死球を皮切りに一、二塁のピンチを招いたが、ターナーを遊直に打ち取り、シュワバーはフルカウントからカーブで2打席連続三振。ピンチを脱出すると右手でガッツポーズを作り、吠えた。

 すると六回、打線が反撃の炎をあげた。2死一、二塁からキケ・ヘルナンデスの2点二塁打で1点差に迫った。その裏、ハーパーから始まる打順だったが明らかに投球テンポを上げた大谷。カーブで空振り三振に仕留めると、続くボームは1球で右飛に打ち取った。マーシュにもストライクを先行させ、フルカウントまで粘られた中、カーブで空振り三振を奪った。

 直後にテオスカーが逆転3ランを放ち、「素晴らしい瞬間。ポストシーズンの醍醐味だった」と大谷もベンチで絶叫&ガッツポーズ。勝利投手の権利を手に降板した。

 「打たれたトリプルよりもマーシュ選手のセンター前がいらなかった、もう少し工夫できた。スプリットを2巡目以降に捕っておきたい中でその前に失点してしまった形だったなと思います」と振り返った大谷。打席では「打てる機会がなかったけど、ムーキーとテオが後ろにいる中で、使ってもらえたのが僕は一番。なおかつヒットが打てれば一番だったのかなと思います」と明かした。

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