鈴木誠也 ダルビッシュ撃ちでWCS突破 尊敬する先輩から先制呼ぶ二塁打「一生忘れない」
「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、カブス3-1パドレス」(2日、シカゴ)
各地で3回戦制のワイルドカードシリーズ第3戦が行われ、ナ・リーグでカブスの鈴木誠也外野手(31)はシカゴでのパドレス戦に「5番・右翼」で出場した。パドレス・ダルビッシュから二塁打を放つなど4打数1安打で、勝利に貢献。2勝1敗で地区シリーズ進出を決めた。4日から中地区優勝のブルワーズと5回戦制で戦う。レッドソックスを下したヤンキースは地区シリーズで東地区優勝のブルージェイズと対戦。タイガースはガーディアンズに勝利し、西地区優勝のマリナーズと顔を合わせる地区シリーズに進んだ。
大音量が響き渡るクラブハウスでのシャンパンファイトで、鈴木は次々と美酒を浴びて、終始笑顔だった。二回に打線を勢いづける強烈な二塁打を放って勝利に貢献し「(自分が)打った打たない関係なく、とにかくチームが勝つように。いい仕事ができるようにと思ってやっていた。こうやって、勝ち切れて良かった」と安堵(あんど)した。
0-0の二回無死一塁で、ダルビッシュと対峙(たいじ)した。「コントロールがいいので追い込まれたら厳しい」。言葉通りに1ボールから内角カットボールをはじき返し、低い弾道の打球は左翼線に一直線。二塁ベース上で力強く右腕を突き上げた。そこからも打線がつながると、押し出し四球で2点目のホームを踏んだ。
シーズン最終戦まで4試合連続本塁打を記録し、自己最多で日本選手歴代2位となる32本塁打をマーク。さらに今シリーズでも、第1戦でソロ弾を放って、勝利に貢献していた。尊敬する右腕相手に、その好調ぶりを発揮し「偉大な先輩。ポストシーズンで対戦できるのは特別で、一生忘れない」と言葉に実感を込めた。
4日からは、今季メジャー最高勝率をマークした同地区のライバル、ブルワーズとぶつかることになる。まずは敵地から始まる次の戦い。「もう失う物も何もない。素晴らしいチームなのは分かっている。どんどん攻撃的にいって、相手にプレッシャーをかけられるようにやっていきたい。また勝ってシャンパンファイトができるように頑張りたい」と威勢よく話していた。





