男気スクランブル登板のカーショー「間違いなく内側から沸き上がる興奮があった」 公式戦2187日のリリーフで1回無失点、延長戦勝利へ導く
「ダイヤモンドバックス4-5ドジャース」(24日、フェニックス)
ドジャースのレジェンド左腕、カーショーが九回、5番手でスクランブル登板し、チームの延長戦での勝利に貢献した。試合後、「間違いなく内側から沸き上がる興奮があった」と振り返った。
4-1の八回に3点を奪われ4-4の同点に。九回の攻撃中にブルペンで準備を始めたカーショーがその裏のマウンドに上がると、敵地の場内がどよめいた。
カーショーは先頭を遊ゴロ、続く打者を一ゴロに打ち取ると、中堅右へ飛んだマルテの打球を、エドマンがダイビングキャッチ。三者凡退で延長戦へ持ち込んだ。
カーショーのレギュラーシーズンでのリリーフ登板は4度目(ポストシーズンでは7度)で、2019年9月29日・ジャイアンツ戦以来、2187日ぶり。「ブルペンから出ていくのは全然違う感覚がある。だから、気持ちを落ち着かせて、スイッチを入れる方法を自分で見つけないといけない」とカーショー。「すごく楽しかったし、結果を出せたのもうれしい。あの回を無事に乗り切れてよかった」と興奮気味に振り返った。
今季限りで引退するカーショーは28日のレギュラーシーズン最終戦、敵地・マリナーズ戦の先発が決まっている。前日23日の試合前にロバーツ監督にブルペン待機を申し出て、監督も「いい考えだ」と承諾して実現。この日も前日に続いてブルペンで登板に備えていた。
「(前回先発の19日・ジャイアンツ戦から)9日間も何もしないで座っているのは避けたかった」とカーショー。「しばらく投げていなかったし、1イニングでも投げることで日曜日に向けての準備になると思った。もしチームの力になれるなら、それが一番」。男気登板で連敗中だったチームの悪い流れを断ち切ってみせた。





