ロバーツ監督、連続四球で強制降板のリリーフ右腕に苦言「制球が安定していない」 勝利後の会見で顔を曇らせ「難しい質問だね」 救援陣再編に着手か

 「ドジャース2-1ジャイアンツ」(18日、ロサンゼルス)

 ドジャースが逃げ切り勝利で13年連続ポストシーズン進出までのマジックを1とした。先発の山本が不可解なボール判定の連続で自己ワースト6四球を出しながら六回途中1安打無失点の粘投。打線は六回に大谷の右翼越え二塁打などで得点機を作って2点を奪い、4投手の継投で逃げ切った。

 試合後の記者会見。終始、にこやかな表情だったロバーツ監督が一度だけ、顔を曇らせたのが3番手で起用したコペックの投球について問われた時だ。

 2点を先制した直後の七回のマウンド。コペックは先頭を四球で歩かせた後に暴投で無死二塁。結局、次打者にも四球を与えて走者2人を背負った。9番ギルバートを空振り三振に仕留めたところで指揮官はベンチを飛び出し、降板を告げた。4番手トライネンも連続四球で1点を献上し、暗雲が立ち込めたが、1死満塁から気合いの連続三振でピンチを脱した。

 制球が安定しないコペックについて指揮官は、肩や肘の故障の可能性を口にしながら、「膝の手術から復帰したばかりということもあり、投球フォームがなかなか安定していない。今は少し苦しい状況にある」と説明。「ああいう場面ではストライクを投げ、アウトを取れる投手を使う必要がある」と強制降板の理由を語った。

 メジャー8年目、29歳の中堅右腕。今季は右肩のインピンジメント症候群により出遅れたが、6月8登板で防御率0・00の快投を見せたが、左膝手術による7月から約2カ月の長期離脱を強いられた。9月2日の復帰後は6登板で防御率6・75と苦しんでいる。

 このままチャンスを与え続けるか、見切りをつけるか。指揮官は「私はコピー(コペックの愛称)のことが大好きだ。彼が努力していることも知っている」と前置きした上で「しかし、試合には勝たなくてはいけないし、(インプレーの打球で)守備陣にも守るチャンスを与える投球をしないといけない。今は制球が安定していないから、そこは難しい質問だ。チームの現状を考えると、信頼できる投手を優先していく必要がある。それが今言えることだ」と言った。

 現在、3Aでは、負傷者リスト入りしている佐々木とスチュワート(7月末のトレード期限に補強)、9日に降格したカスパリアスらがメジャー復帰を目指している。シーズン残り9試合。プルペン立て直しが急務の球団の決断に注目が集まる。

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