山本由伸 自己ワースト6四球も六回途中無失点 本拠地が大きな拍手!打線の援護なく12勝目は持ち越し 配球変えてジ軍打線を封じる カーショーとタッチも
「ドジャース2-1ジャイアンツ」(18日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が先発マウンドに上がり、メジャーワーストの6四球を与えるも5回1/3を1安打無失点と粘りの投球。本拠地のスタンドは大きな拍手で右腕の好投をたたえたが、打線の援護なく12勝目は持ち越しとなった。
前回対戦で初回1死からジャイアンツ打線を20人連続アウトに仕留め、7回1失点の快投を見せた山本。先頭のラモスをキレのあるフォーシームで追い込み、カーブで遊ゴロに打ち取った。続くデバースは内角のフォーシームで完全に詰まらせての遊飛。アダメスはアウトローギリギリの1球がボールと判定され、四球で歩かせた。さらにチャプマンにはストレートの連続四球を与えて得点圏に走者を背負った。
ここでルーキーのエルドリッジを打席に迎えたが、素早く追い込み、粘られたものの最後はカーブで三振。25球を投じストライク12球よりボールが先行する中、苦しい立ち上がりをしのいだ。
二回は先頭・シュミットのバットをツーシームで折っての三ゴロ。イ・ジョンフも内角カットボールで詰まらせて二直に仕留めたが、ベイリーに左前打を浴びて久々の安打を許した。それでも後続を打ち取り、スコアボードにゼロを刻んだ。
直後にベンチでローとベットとミーティング。女房役が地べたに座り、アイアトン通訳を交えて対策を講じた。打順が二回り目となった三回はラモスを1球で打ち取り、デバースを三振に仕留めた。アダメスは三ゴロに打ち取り、9球でこの試合初めての三者凡退。ベンチへ戻る際にはロートベットとグータッチをかわした。
四回は先頭のチャプマンを四球で歩かせるも、1死から女房役が鮮やかに二盗を阻止。厳しいコースが判定に嫌われ4四球を与えたが、粘り強く後続を断って無失点で打線の援護を待った。
五回は今季ワーストタイとなる5個目の四球を与えたが、粘って後続を打ち取った。この時点で94球を投げていたが、ロバーツ監督は続投を決断。六回はアダメスに粘られ100球に到達。フルカウントからの1球が外れ、メジャーワーストとなる6個目の四球を与えてしまった。
直後にアダメスに二盗を許し、得点圏に走者を背負った山本。チャプマンをカーブで三振に仕留めたところでロバーツ監督がベンチを出てきた。拍手で交代を告げられると、悔しさをにじませながらマウンドを降りた右腕。それでもスタンドからは大きな拍手が降り注いだ。ベンチでは大谷、そして引退を表明したカーショーとグータッチをかわした。
山本は8月31日のダイヤモンドバックス戦からハイクオリティースタート&2桁奪三振を3試合連続で継続していた。前回登板のジャイアンツ戦では相手の内角を攻めるシーンが少なかったが、この日は徹底的にインサイドを使って抑え込んだ。
試合はドジャースが逃げ切り連勝。優勝マジックを「6」に減らした。「フォームが固まらなかったんですけど、結果的に無失点に抑えられてよかったです」と語った。





