山本由伸 ベンチでのミーティング風景に女房役の献身的な姿勢 地べたに座り込んで熱心にトーク メモ帳&タブレット手に
「ドジャース-ジャイアンツ」(18日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が先発マウンドに上がり、二回を終えるとベン・ロートベット捕手とメモ帳を手にミーティング。その際、女房役はベンチの床に座って熱心に言葉を交わすシーンがあった。
山本は黒いメモ帳を手にアイアトン通訳と一緒にベンチの椅子に座っていた。だがロートベットは地べたに座っていた。ベンチは守備に就いていた選手たちも戻っており混雑。少しでもミーティングをしやすくするための献身的な姿勢と見られ、ジャイアンツ打線について傾向を確認していた。
前回対戦で初回1死からジャイアンツ打線を20人連続アウトに仕留め、7回1失点の快投を見せた山本。先頭のラモスをキレのあるフォーシームで追い込み、カーブで遊ゴロに打ち取った。続くデバースは内角のフォーシームで完全に詰まらせての遊飛。アダーメスはアウトローギリギリの1球がボールと判定され、四球で歩かせた。さらにチャプマンにはストレートの連続四球を与えて得点圏に走者を背負った。
ここでルーキーのエルドリッジを打席に迎えたが、素早く追い込み、粘られたものの最後はカーブで三振。25球を投じストライク12球よりボールが先行する中、苦しい立ち上がりをしのいだ。
二回は先頭・シュミットのバットをツーシームで折っての三ゴロ。イ・ジョンフも内角カットボールで詰まらせて二直に仕留めたが、ベイリーに左前打を浴びて久々の安打を許した。それでも後続を打ち取り、スコアボードにゼロを刻んだ。
ミーティングが功を奏したのか、打順が一回りした三回はラモスからの上位打線を9球で三者凡退。ベンチへ戻る際にはロートベットとタッチをかわしていた。四回は先頭のチャプマンを四球で歩かせたものの、1死から女房役が二盗を鮮やかに阻止。2死からこの試合4個目の四球を与えたが、イ・ジョンフをスプリットで空振り三振に仕留めた。
ただ厳しいコースがことごとくボールと判定され、六回で球数が100球に到達。自己ワーストとなる6個目の四球を与え、無死二塁からチャプマンを空振り三振に仕留めたところでロバーツ監督がベンチを出てきて降板。5回1/3を無失点に抑えたが、打線の援護なく12勝目は持ち越しとなった。





