大谷翔平51号ダメ押し弾でドジャースの連敗止める 優勝マジックを自力で「8」に スネルが交代拒否の熱投 チームの流れを変える1勝に
「ドジャース5-0フィリーズ」(17日、ロサンゼルス)
ドジャースがブレーク・スネル投手の好投で連敗を3で止めた。大谷翔平投手は八回の第4打席でダメ押しとなる2戦連発51号を放つなど4打数1安打1打点。連続試合出塁記録を22へ伸ばした。
ドジャースタジアムが歓喜のるつぼと化したのは八回だ。先頭で難敵左腕と対した第4打席。直前にインハイの抜け球を懸命にカットした中、6球目のスライダーを踏み込んで一閃。打球は右中間スタンドに飛び込み、大谷は打席でゆっくりと打球を見つめながら歩き出す確信の一撃だ。
これで2試合連発の51号。キングに立つフィリーズ・シュワバーの前で2本差と迫った。左腕・ルザルドとは3打数ノーヒットに抑え込まれていた中、4度目の対戦でついに捉えた。
直前には大谷が奮い立たされるシーンもあった。七回、スネルが連続四球で2死一、二塁のピンチを招いたところでロバーツ監督がベンチを出てきた。だが左腕はマウンドで表情を曇らせ、続投を志願。すると指揮官もベンチへと戻り、スタンドからは大歓声と大きな拍手がわき起こった。
ブルペンからはすでにベシアも登場していたが、苦笑いを浮かべながら慌てて戻る事態に。ケンプを12個目の三振に斬ると、本拠地が大歓声に包まれた。ベンチで出迎えた大谷はスネルと笑みを浮かべてハイタッチをかわした。ロバーツ監督もベンチでガッツポーズを繰り出すなど、重苦しい空気が漂ったチームの流れが変わるような瞬間だった。
そんな最高の雰囲気を決定付けたような大谷の一撃。パドレスはメッツに勝利したが、自力で優勝マジックを「8」へ減らした。プレーオフ進出決定も目前に迫る中、最高の形でドジャースが連敗を止めた。





