ドジャースが悲劇のサヨナラ負け スコットがサヨナラグランドスラム被弾の悪夢 また山本由伸の好投が報われず…
「ジャイアンツ5-1ドジャース」(12日、サンフランシスコ)
ドジャースが延長戦の末、悪夢の10度目サヨナラ負けで連勝が4でストップ。先発の山本由伸投手は7回1安打1失点、10奪三振の快投を見せたが、またも好投がチームの勝利につながらなかった。スコットが延長十回にサヨナラ満塁弾を浴びてしまった。
同点で迎えた九回、ロバーツ監督はドライヤーのイニングまたぎを決断。代打・マトスを遊ゴロに打ち取ったかに思われたが、ベッツが一塁へまさかの痛恨悪送球。サヨナラの走者を出してしまうと、1死後にデバースに右前打でつながれた。一、三塁となり、ロバーツ監督はトライネンを投入。満塁策をとると、フローレスを浅い中飛に打ち取り、中堅・パヘズが完璧なダイレクト送球で本塁タッチアウト。延長戦へ持ち込んだ。
だが延長十回、大谷が今季18個目の敬遠四球で歩かされると、ベッツの右飛でロートベットが暴走の末にタッチアウト。痛恨の無得点に終わってしまうとその裏、1死三塁となったところで指揮官はスコットを告げた。李を四球で歩かせ、2イニング連続の満塁策を選択。だがまさかのグランドスラムを被弾して勝負は決した。
山本は初回1死から四球で出塁を許すと、続くアダメスに左中間を破られる二塁打を浴びた。ここでパヘズが打球処理にもたつき、適時失策で1点を失ったが以降は無双投球を見せた。
初回1死から降板する7回まで打者20人連続アウトの離れ業。150キロ後半のフォーシームを軸にジャイアンツ打線に付け入るスキを与えなかった。3試合連続の2桁奪三振となる10Kをマーク。ベンチではロバーツ監督とハグをかわし、無双投球を労われた。
打線はジャイアンツ先発のバーランダーの前に沈黙。だが七回にコンフォルトの11号ソロで試合を振り出しに戻した。なおも2死二塁の好機で大谷翔平投手が打席に入ったが、ジャイアンツベンチが申告敬遠。続くベッツが右飛に倒れ、勝ち越すことはできなかった。
試合後、山本は「自分がどうこうはないですけど、チームとしてはどうしても勝たないといけない状況。とにかく前を向いていくしかない」と前を向いていた。





