大谷翔平 日本人選手初!3年連続40号 センターへ会心「いい眺めだった」昨季以上55本ペース
「ドジャース9-1ブルージェイズ」(9日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)は本拠地で行われたブルージェイズ戦に「1番・指名打者」で出場し、五回に40号ソロを放ち、日本選手では初めて3年連続でシーズン40本塁打に到達した。46本塁打だった2021年と合わせ4度目で、40本塁打を4度以上記録したのは大リーグ史上27人目となった。連続安打試合を8に伸ばし、チームは9-1で勝利した。
“確信歩き”で夜空を見上げた。バックスクリーンに向かって真っすぐに伸びていく飛距離約127メートルの鮮やかなアーチ。地元ファンの歓声を受けながら、大谷が気持ち良そうにダイヤモンドを回った。
「センターに飛んだ打球はよく見えるので、かなりいい感じで打てて、いい眺めだったなと思います」
8日の試合で約2カ月ぶりの1試合3安打。バットの熱は一夜明けても冷めていなかった。三回に中前打を放って8試合連続安打とすると、2点リードの五回に会心の一振りだ。
カウント3-1から139キロの外寄りシンカーにバット一閃(いっせん)。試合後のロバーツ監督が「彼が打撃コーチ陣といろいろと取り組んでいるのは知っているが、あれは本当に最高のスイングの一つだった」と絶賛した打撃で、チームに大きな追加点をもたらした。
7月の月間打率は今季ワーストの・204。24試合で9本塁打を記録する一方で不安定な打席が続いた。しかし、8月は全8試合で快音を響かせ、ここまで月間打率・452、OPS(出塁率プラス長打率)1・267と驚異的な数字をマーク。大谷も「最近は進歩しているかなと思うので、これを継続したい」と確かな手応えを感じている。
昨季は史上初の「50-50」を達成。54本塁打で2年連続本塁打王に輝いた。40号の到達スピードは昨季の129試合目に対し、今季は117試合目。指揮官は「翔平みたいなスーパースターは常にモチベーションになるものを探している。彼は区切りのいい数字が好きだから、50本を意識していると思う」と話す。
残り45試合。年間ペースを55本に乗せた。ナ・リーグ本塁打王争いはトップのシュワーバー(フィリーズ)を1本差で追っている。勝利のための1本を追い求めていけば、おのずと新たな偉業は達成される。





