「僕のシーズンは終わった」長期不振のベッツが衝撃発言 独自思考法にロバーツ監督も理解示す 24戦109打席ぶり逆転弾で勝利に貢献

 ドジャース ムーキー・ベッツ
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 「ドジャース5-1ブルージェイズ」(8日、ロサンゼルス)

 ドジャースの1、2番コンビが躍動した。1番大谷が6月15日のジャイアンツ戦以来、44試合ぶりの3安打で2得点すれば、2番ベッツが24戦109打席ぶりの本塁打となる12号逆転2ランを含む2安打3打点、2得点をマーク。ア・リーグ東地区首位のブルージェイズに完勝した。

 試合後のクラブハウス。開幕から調子が上がらず、メジャー12年目で自己ワーストのスランプに陥っているベッツは3試合連続安打の結果に「だいぶ自信がついてきたよ。以前にも言ったけど、明日どうなるか。今日を楽しむようにはしてるけど、気持ちはもう切り替えないとね」と言った。

 ここまで106試合に出場し、打率・239、12本塁打、OPS・680。レギュラーシーズンは46試合を残し、パドレスと首位争いをしている状況だが、ベッツは「自分のシーズンは終わったようなもの」と驚きの発言。続けて「いいシーズンだったとは言えないけど、毎日チームの勝利に貢献するために、何かをしていく。打点を挙げるとか、いいプレーをするとか、そういうところに意識を切り替えていく。誰だっていいシーズンを送りたいが、そこを気にするよりも1試合1試合に集中する方がずっと気持ちが楽になる。この考え方はこれからのキャリアでもずっと持ち続けたいと思ってる」と説明した。

 ベッツの発言を伝え聞いたロバーツ監督は「毎試合、勝利に貢献し、小さな成功を積み重ねていく考え方は、シーズン全体の成績を追い求めるよりも、より現実的で前向きなアプローチだと思う」と理解を示す。「通算の数字にこだわるあまり、思うような結果が得られないこともあるし、そうした視点の転換は、成長と成熟の証だと思う。残り2カ月を過ごす上で、最も理にかなった方法だと思う」と話した。

 1点を追う五回。2死から大谷が右中間二塁打で好機をつくり、ベッツが左翼席へ逆転2ラン。「だいぶ自信がついてきた。でも、前に言ったけど、明日どうなるか。今日を楽しむようにはしてるけど、気持ちはもう切り替えないといけない」。勝利の立役者は自分に言い聞かせるようにそう言った。

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