ドジャース完敗&6連勝ならず 大谷翔平は投打で明暗 投で2回無失点 打で4打数無安打3三振 自己最速更新163・7キロ計測
「ロイヤルズ9-5ドジャース」(28日、カンザスシティー)
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・投手兼指名打者」で出場。投手としてはメジャー自己最速163・7キロを計測するなど、圧巻の投球で2回無失点に抑えたが、打者では4打数無安打3三振だった。チームは2番手カスパリアスが4回6失点の乱調で大敗し、連勝は5で止まった。
大谷の右腕がピンチでうなりを上げた。5日間の調整をへて臨んだ復帰3度目の登板。大谷は1死から左前打と四球で一、二塁とされたが、4番パスカンティーノをカウント0-2と追い込んだ後の3球目に101・7マイル(約163・7キロ)の直球で二ゴロ併殺、22年9月10日のアストロズ戦でマークした101・4マイル(約163・2キロ)を上回る剛球で窮地を脱した。
復帰後初の2イニング目は1三振を含む三者凡退。27球のうち20球がストライクと安定した制球に加え、直球が平均159キロを計測するなど、球威も申し分なし。先発投手として大きな前進を見せた。
この日は投打で明暗を分けた。ブルペンで投球練習を行った後の臨んだ初回の打席は見逃し三振。ファウルと空振りで追い込まれた後、甘く入ったカットボールを見逃して三振に倒れた。
三回の打席はアカウント2-2から外角高め、見送ればボールになるカットボールにバットが止まらず、2打席連続三振。五回はフルカウントから内角高めカットボールを時速178キロの打球ではじき返したが、角度がつきすぎて中飛に倒れた。
この日は9番ラッシングが好機にことごとく三振し、上位打線につながらず。4打席連続で先頭打者となった七回は左腕リンチの低め151キロシンカーに見逃し三振。今季6度目の1試合3三振を喫するなど、見せ場をつくることはできなかった。
チームは六回終了時で0-6と一方的な展開。ドジャースベンチは主力の疲労を軽減するため、T・ヘルナンデス、ベッツを交代させて、あすの試合に備えた。





