大谷翔平 球宴リーグ最多得票に御礼弾 5年連続スタメン確定でファンに感謝「アトランタで会いましょう」

 28号ホームランを放った大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 ドジャース・大谷は、手を振ってダイヤモンドを一周する(共同)
 ドジャース・イエーツ
3枚

 「ロッキーズ1-3ドジャース」(26日、デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)はロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、七回に2試合ぶりの本塁打となる28号ソロを放った。チームは3-1で勝ち、4連勝を飾った。試合後に発表されたオールスター戦(7月15日・アトランタ)のファン投票ではナ・リーグ最多得票を集め、5年連続の先発出場が決まった。左太もも裏を痛めていたカブスの今永昇太投手(31)はカージナルス戦で復帰し、先発して5回無失点で4勝目(2敗)を挙げた。

 対応力の高さが光った。2-1の七回2死。大谷は2球続けて右投手のスライダーを空振りし、あっという間に追い込まれた。だが、ここからが腕の見せどころ。ファウルでタイミングを徐々に修正し、7球目。真ん中低めに来た87マイル(約140キロ)のスライダーを今度は完璧に捉えた。

 すくい上げるように振り抜くと打球速度107・8マイル(約173・5キロ)、角度40度で飛び出した白球が高々と舞い上がり、右中間の味方ブルペンへ消えた。リリーフの準備をしていた右腕イエーツがホームランボールを捕球。グラウンドに向かってグラブを高々と掲げると、大谷も二塁付近で手を振って応えた。

 飛距離419フィート(約127・7メートル)の28号ソロ。滞空時間は約7秒間と長く、打球の行方を追いながら“確信歩き”を始めていた大谷は、バットを持ったまま一塁付近まで到達していた。

 2023年に自己最多タイの月間15本塁打を記録するなど得意のはずの6月。今年はやや調子を落としていたが、ここ4試合3発と上昇気配が漂う。一時は並ばれたナ・リーグ本塁打王争いでも2位に3本差をつけた。

 気圧が低く、打球が飛びやすいとされる標高1600メートルの高地デンバーで、24日に続くアーチ。ロバーツ監督は「ここ(デンバー)で2本打てたことは、今後への弾みにつながるだろう」とさらなる爆発力を期待した。

 試合後にはオールスター戦の野手を対象にしたファンによる1次投票の結果が発表され、ナ・リーグ最多の396万7668票を獲得し、指名打者(DH)として5年連続5度目の先発出場が決まった。DH部門でファン投票による5年連続選手は史上初めてとなる。

 大谷は自身のインスタグラムに英文で「投票ありがとう。アトランタで会いましょう」と記した。リーグ最多得票はア・リーグのエンゼルスに在籍した23年以来、2度目。2位のドジャース捕手スミスに約54万票差をつけた。両方のリーグで最多得票を得たのは通算630本塁打のケン・グリフィー以来となった。

 球宴でナ・リーグの監督を務めるドジャースのロバーツ監督は、大谷を登板させない意向。投打「二刀流」は封印となるが、昨年初アーチを放った真夏の祭典で、今季も日米を熱く沸かせる。

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