山本由伸 5回1安打無失点で7勝目!雨にたたられわずか56球で降板も 打者天国で無双 二塁踏ませず
「ロッキーズ1-7ドジャース」(25日、デンバー)
ドジャースの山本由伸投手が先発マウンドに上がり、5回1安打無失点6奪三振の快投。球数はわずか56球ながら約1時間半の雨天中断による影響で降板となったが、7勝目を手にした。
この日は正捕手のスミスではなく、若手のラッシングとバッテリーを組んだ山本。初回先頭にいきなりボールが先行したが、最後はアウトローのカットボールで右飛に打ち取った。続くグッドマンも初球のカットボールで中飛に仕留めた。ベックには素早く追い込み、最後は低めのカーブで空振り三振。わずか10球で三者凡退に斬った。
二回も先頭のマクマホンをカーブで空振り三振。エストラーダも一ゴロに仕留めると、トリアはスプリットで3球三振。三回は先頭のモニアックを空振り三振、次打者を捕ゴロに打ち取ったが、2死からヒリアードには初安打となる右前打を浴びた。それでもフリーマンを中飛に仕留め、序盤3イニングをわずか33球でまとめる立ち上がりだ。
四回は先頭が二遊間へ放ったゴロを遊撃のベッツが好ハンドリングで鮮やかに処理。ベックは内角低めのツーシームで空振り三振、マクマホンは一ゴロに打ち取り、落ち着いたベースカバーぶりも際立った。
五回は先頭のエストラーダにフルカウントからのカーブを見極められ、四球で初めて先頭打者の出塁を許した。だが続くトリアを1-6-3の併殺打に仕留め、モニアックからは低めのスプリットで空振り三振を奪った。しかし六回表の攻撃中に強い雨が降り注ぎ試合は中断。直前にマンシーの2点内野安打で先制し、7勝目の権利が発生した。さらに中断から再開後はパヘズのタイムリーで貴重な追加点が生まれた。
その後、中断が約1時間半に及んだことで5回で降板となった山本。6月に入ってからやや状態を落としており、ここ2試合は一発を浴びるケースが目立つなど不安定な内容だった。だがラッシングとのバッテリーで配球が偏ることなく、自在の投球でロッキーズ打線を封じた。高地で打球が飛びやすい打者天国で、無双ぶりが復活した。
マンシーの満塁弾などで突き放し、6月初勝利を手にした山本。試合後は笑みを浮かべていた。




