「ロッキーズ１－８ドジャース」（２５日、デンバー）

　ドジャースが３連勝でリーグ５０勝一番乗りを果たした。大谷翔平投手は六回の第３打席で左前打を放つなど、２打数１安打２四球、２得点など１試合４出塁をマーク。先発の山本由伸投手は５回１安打無失点、二塁を踏ませない快投で７勝目を手にした。

　先発マウンドに上がった山本は、若手のラッシングとバッテリーを組んだ。打球が飛びやすく打者天国とされる敵地で立ち上がりから丁寧にボールを低めにコントロール。三回２死から初安打を許すも、落ち着いて後続を断った。五回には四球でこの試合初めて先頭打者を出塁させるも、次打者を投ゴロ併殺打に仕留める内容。５６球で５回を投げ抜いた。

　右腕を援護したかった打線は六回、無死一塁から大谷が初球のアウトローをきれいに逆方向へ軽打。好機を拡大すると、２死二、三塁からマンシーが打ち上げた打球を相手二塁手が雨の影響もあって見失い、一塁ベース付近にポトリと落ちる２点内野安打。この直後、ゲームは約１時間半の中断に入った。

　雨天中断が長時間に及んだこともあり、山本は５回限りで降板。７勝目の権利を手にした。打線は再開直後にパヘズのタイムリーで貴重な追加点をあげると、２点差に迫られた七回には大谷が敬遠で歩かされた後、２死満塁からマンシーが右翼へ１２号満塁弾を放って突き放した。八回にはコンフォルトが２試合連発となるソロを放ち、ダメ押し。不振にあえいでいた２人がここにきて状態を上げつつある。

　これでドジャースは３連勝でリーグ５０勝に一番乗り。ナ・リーグ西地区２位のジャイアンツが延長戦で敗れ、パドレスと並んで５・５ゲーム差と突き放した。不振にあえいだ打者が復調し、先発陣もグラスノーらが復帰予定。苦しんだ時期を乗り越え、独走態勢に入ってきた。