絶不調コンフォート、22打席ぶり安打が決勝打 大谷らとハイタッチ「家族のような存在。彼らの支えはありがたい」 指揮官は転機を期待
「ドジャース6-5メッツ」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースは2点を追う八回にスミスの適時二塁打と適時失策で同点。なおも2死二塁の好機で休養のためスタメンを外れていたフリーマンを代打で起用し、申告敬遠を受けた。
2死一、二塁。一打勝ち越しチャンスに打席に立ったのは、ここまで21打席連続無安打、打率1割6分台のコンフォート。今では地元ファンからの声援は少なく、凡打後は小さなブーイングが起こるほどの惨状だが、ここで奮起する。
「一塁が空いているならフレディは敬遠されると思っていた。だから、どんな球種であっても狙った場所に来ることに集中していた」
打ったのは、元西武ギャレットの初球、150キロの外角カットボール。時速177キロの強烈な打球を反対方向へ流し打ち。左前適時打で二走パヘスをホームへ迎え入れた。
コンフォートにとっては実に22打席ぶりの安打。「そういう打席が流れを変え、重圧から解放されるきっかけになる。大事な場面で結果を出すことができた。自分にとっては大きな瞬間。こういう打席をもっと増やしていきたい」
攻撃終了後、一塁からベンチに戻ろうとすると、ベンチの前で大谷が待っていた。殊勲打を称える言葉とともにハイタッチ。ベンチの中でも選手や首脳陣から次々とハイタッチを求められ、お祭り騒ぎとなった。
「彼らは本当に素晴らしい。実際の家族よりも長い時間を一緒に過ごしているので、もはや家族のような存在だ。彼らはいつも前向きで、僕を笑顔にし、楽しませようとしてくれる。彼らの支えは本当にありがたい」
昨オフに単年1700万ドル(約24億円)でドジャースと合意。開幕直後から長いトンネルから抜け出せない11年目、32歳のベテランを起用し続けているロバーツ監督は試合後の会見で言った。
「ここまで苦しんでいる彼にとって大きな安堵の瞬間だろう。これをきっかけに自信を持って次の試合に臨み、打席ではいい結果が出ることを期待したい。そして、シーズンを振り返ったときに『これが転機だった』と言えるようになることを願っている」





