米大リーグ機構（ＭＬＢ）は４日（日本時間５日）、７月１５日（同１６日）にブレーブスの本拠地・トゥルーイストパーク（カンバーランド）で開かれるオールスター戦の先発野手を決めるファン投票を開始した発表。日本勢ではドジャースの大谷翔平投手とカブスの鈴木誠也外野手がともにナ・リーグの指名打者部門の候補として登録された。

　２１年から５年連続選出を狙う大谷はここまで５９試合に出場し、打率・２８８、ＭＬＢ全体最多タイの２３本塁打、３９打点、ナ・リーグ９位タイの１１盗塁、同２位のＯＰＳ（出塁率＋長打率）１・０３９をマーク。リーグ最強１番打者として地区首位を走るチームをけん引している。

　メジャー４年目の今季からレギュラーＤＨに起用されている鈴木は５６試合、打率・２６５、１４本塁打、メジャー全体最多タイの５３打点、ナ・リーグ７位の長打率・５５２を記録している。自己最多ペースの活躍で地区首位を快走するチームに大きく貢献。選出されれば初めてとなる。

　投票対象外の投手陣は日本勢が好投している。メジャー１年目、オリオールズの菅野智之投手がここまでチーム最多、ア・リーグ６位タイの５勝、防御率３・０４を残し、地区最下位に低迷するチームを支えている。また、３年目のメッツ・千賀滉大投手はナ・リーグ２位タイの６勝、同１位の防護率１・６０、２年目のドジャース・山本由伸投手も同２位タイの６勝、同３位の防御率２・３９。現在、左脚のけがで負傷者リスト入りしているカブスの今永昇太投手もけが前は防御率２・８２と好投。史上最多となる日本勢投打６選手がそろって真夏の祭典で競演する可能性がある。

　投票は２段階で実施され、１次投票は２６日（同２７日）に締め切られ、上位２人（外野手部門は６人）が３０日から始まる最終投票に進む。１次投票の各リーグ最多得票選手はスタメン出場が決まり、指名打者と外野手３人を含む野手９人の先発メンバーは７月２日（同７月３日）に発表。投手と控え野手は選手間投票とコミッショナー事務局によって決められ、７月６日（同７日）に明らかになる。