WBC米国本気モード 投手力重視で打倒日本 スキーンズだけじゃない!エベル代表コーチ明かす
来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表コーチとして2大会連続で出場するドジャースのディノ・エベル三塁コーチ(59)がこのほどデイリースポーツの取材に応じ、2017年の第4回大会以来2大会ぶりの覇権奪回のカギに投手力を挙げた。打倒日本に燃える米国代表はここまでアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の主将就任と昨季新人王のポール・スキーンズ投手(パイレーツ)の初参加を発表している。
◇ ◇
23年WBC決勝、米国対日本。ゲームセットの瞬間、エベルコーチは三塁コーチャーズボックスにいた。
「翔平(大谷)とマイク(トラウト)の対決は本当に興奮した。まるで映画のような展開。観客が総立ちになり、球場はすごい盛り上がりだった。世界中の人たちが見たあの試合は野球にとっても素晴らしかった」
大谷が抑えとして3-2の九回のマウンドに立ち、最後の打者トラウトをスイーパーで空振り三振に斬ったシーンは後世に語り継がれていくだろう。かつてエンゼルスにも所属し、2人をよく知るコーチだからこそ、気持ちの高ぶりは容易に想像できる。
かくして日本は3大会ぶり3度目の世界一に輝き、米国は日本に続く2カ国目の連覇を逃した。打倒日本に燃える米国のコーチとして実感したことがある。
「あの決勝がそうであったように短期決戦では投手力が重要になる。安定した先発投手、優れた救援陣がいれば、リードを守ることができる。あの試合で日本は今永が先発し、八回にダルビッシュ、九回に翔平が登板した。大一番を勝ち切るためにはそういう継投が必要だ。優勝を狙うチームには投手力は不可欠。投手力、守備力、打力。私が大事だと思う順序だ」
コーチの言葉を裏づけるかのように5月14日にスキーンズの米国代表入りが決まった。
23年ドラフト全体1位指名の超逸材。昨年5月にメジャーデビューし、最速164キロの剛球と多彩な変化球を武器に連勝街道を突き進み、球宴の先発投手に抜てきされる。チームが低迷する中、11勝3敗、防御率1・96を残し、新人王を受賞した。
「チームUSAにとって非常に大きなこと。決まって本当にうれしいね」。エベルコーチが笑顔を見せる。「メジャーにはタイガースのスクバル(24年サイ・ヤング賞)、フィリーズのウィーラー(4年連続2桁勝利)、パドレスのシースやキングもいる。スキーンズの表明が素晴らしい投手たちの代表入りにつながることを願っている」
打倒日本に燃える米国は4月に昨季MVPのジャッジの初参戦と主将就任を発表した。ドジャースの大谷と双璧をなすメジャー屈指のスラッガー。現時点で米国代表入りが正式決定しているのは投打2人だけだが、リベンジへの本気度を証明するには十分だ。
本来はオフであるはずの3月に開催されるWBC。ドジャースがそうであるように、メジャー各球団は自軍のエース格を大会に送り出すことは野手以上に慎重な姿勢を見せている。日本の連覇を阻止すべく、次に立ち上がるのはスクバルか、ウィーラーか。エース級の参戦表明が米国代表の覇権奪回のカギとなる。




