大谷翔平3戦連発でメジャー一番乗り20号 出場53試合目は自己最速 脅威の年間58本ペース

 4回、3試合連続本塁打となる20号2ランを放つ大谷(共同)
 4回、生還しベンチで喜ぶドジャース・大谷(ゲッティ=共同)
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 「ガーディアンズ5-9ドジャース」(27日、クリーブランド)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)がクリーブランドで行われたガーディアンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、四回に20号2ランを放った。5年連続6度目のシーズン20本塁打となった。今季2度目の3試合連続本塁打で、メジャー全体で20号一番乗り。出場53試合目での到達は、メジャー8年目で自己最速となった。チームは9-5で勝利し、2連勝で2カードぶりの勝ち越しを決めた。

 驚異の一発で5年連続20号の節目を迎えた。2-0の四回2死一塁。大谷はカーディアンズの先発バイビーが投じた初球、84マイル(約135キロ)の外角カットボールをすくい上げた。打球速度104・5マイル(約168キロ)、角度39度で打ち出された白球は、逆方向へふらっと舞う“ムーンショット”。左飛でもおかしくないほどに高々と上がったが、どんどん伸びて左翼席最前列で跳ねた。飛距離362フィート(約110メートル)の一発。味方ベンチで両手を広げて驚く選手もおり、周囲が仰天する中、本人は涼しげな表情でダイヤモンドを一周した。

 ガーディアンズの本拠地「プログレッシブ・フィールド」は、左翼フェンスだけ19フィート(約5・8メートル)と極端に高い。打たれた右腕はマウンド上で絶句した。「大勢の人々が思ったはずだが、僕もフライアウトに打ち取ってその回を終えたと思った。左打者がこの球場で逆方向に運ぶなんてあり得ない」と桁違いのパワーにたまげた。

 出場53試合目(チームは55試合目)での20号到達はメジャー8年目で最も速い。自己最多のシーズン54本塁打を放った昨季はチーム75試合目での到達だったが、今季は20試合も速く、年間58本ペースを刻んでいる。今月は3試合連続本塁打が2度目で、すでに13本塁打を量産している。残り2試合で、2023年6月に記録した自身の月間最多本塁打15本に挑む。ロバーツ監督は「ヘリウムガスでも入っているかのように打球が伸びていくね」とご満悦だった。

 注目の第1打席は見逃し三振に倒れ、史上4人目となる3試合連続の先頭打者本塁打はならなかった。それでも見せ場は残されていた。20本塁打以上のシーズンは6度目で、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜の5度を抜いて日本選手最多。メジャー通算では245本塁打目となり、250号まであと5本とした。2年連続の本塁打王や年間60本塁打へ夢は膨らむばかりだ。

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