【解説】「予想のはるか上をいった」大谷翔平の衝撃弾 投手“二度見”であ然 評論家「絶対に一発だけは避けようとして持っていかれた」
「ガーディアンズ5-9ドジャース」(27日、クリーブランド)
ドジャースが快勝。大谷翔平投手は四回、3戦連発の20号2ランを放つなど、3打数1安打2打点2四球だった。
大谷から衝撃の一発が飛びだしたのは四回。2死一塁の場面で、初球の外角カットボールを振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、高さ約6メートルの左翼フェンスを越えた。
その瞬間、投手のバイビーは捕手の方に視線を送り、あ然。再び左翼方向へ“二度見”し、驚きを隠せなかった。
デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「初回は裏をかいて外の真っすぐで見逃し三振。第2打席はまだ二回なのに申告敬遠。四回の打席はまず外のカットボールから入ったが見事に打たれたな。とにかくチーム、バッテリーは絶対に一発だけは避けようとしていた中で持っていかれたから、ショックだったんだろうな」と振り返った。
九回にはベッツが会心の当たりを放ったが、左翼フェンスに阻まれ、本塁打ならず。大谷の規格外の一発がより際立つ形となった。関本氏は「ましてや左打者が逆方向に放り込むのは難しい球場で、チームも細心の注意を払っていたはず。多少甘くなったとはいえ、普通であればあの球をあそこまで持っていけない。しかも初球。本拠地の特性を知る投手のはずだし、予想のはるか上をいかれてしまったんだろうな」とした。
大谷は3戦連発。前日のガーディアンズ戦でも逆球の内角寄り直球を仕留め、右翼席へ2戦連発の先頭打者ホームランを放っていた。先頭弾は今季5発と多いが、関本氏は「投手というのは立ち上がりはどうしても手探りで入るものだが、状態うんぬんの前に少しの投げミスで打たれてしまう。俺も投手出身者としてどういう攻め方をすれば抑えられるかと見てしまうが、緩急、高低、厳しくインハイをついて外に沈めるといった配球でも少し甘くなれば持っていかれる。本当に投手としては投げる球が見つからない、恐ろしいバッターだよな」と舌を巻いた。
大谷は5年連続20号到達で松井秀喜氏を抜いて、日本人単独トップの6度目。5月は月間13本目となった。





