米大リーグ機構（ＭＬＢ）は１１日（日本時間１２日）、ア、ナ各リーグのポジション別の最高打者をメジャーの監督とコーチの投票で決定するシルバースラッガー賞を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手（２７）がア・リーグＤＨ部門で受賞した。同賞は８０年に創設され、日本選手の受賞はイチロー（０１、０７、０９年）以来、１２年ぶり２人目の偉業だ。

　大谷はメジャー４年目の今季、打者では投打同時出場を含めて１５６試合に出場し、メジャー３位の４６本塁打、１００打点。ＤＨでは１２６試合で打率・２５８、４３本塁打、９１打点、２５盗塁、ＯＰＳ・９８１を記録した。１０月下旬に発表された最終候補にはアルバレス（アストロズ）、クルーズ（レイズ）、スタントンとギャロ（いずれもヤンキース）の４人も名を連ねたが、打率を除く主要カテゴリーでいずれもトップの数字を残していた。

　大谷はここまで選手間投票による年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手のほか、歴史的偉業を称える「コミッショナー特別表彰」や米メディアが選ぶＭＶＰなど、８冠に輝いている。

　その他の部門では、今季限りの現役引退を表明したジャイアンツのポージーがナ・リーグ捕手部門で４年ぶり５回目の栄冠。大谷と本塁打王を争ったゲレロ（ブルージェイズ）が初めて、ペレス（ロイヤルズ）が２年連続４回目の受賞を決めた。

▽各ポジション受賞者

ア・リーグ

ＤＨ　大谷翔平（エンゼルス、初）

捕手　サルバドール・ペレス（ロイヤルズ、２年連続４回目）

一塁　ブラディミール・ゲレロ（ブルージェイズ、初）

二塁　マーカス・セミエン（ブルージェイズ、初）

三塁　ラファエル・デバース（レッドソックス、初）

遊撃　ザンダー・ボガーツ（レッドソックス、２年ぶり４回目）

外野（３人）テオスカー・ヘルナンデス（ブルージェイズ、２年連続２回目）、アーロン・ジャッジ（ヤンキース、４年ぶり２回目）、セドリック・マリンズ（オリオールズ、初）

ナ・リーグ

捕手　バスター・ポージー（ジャイアンツ、４年ぶり５回目）

一塁　フレディ・フリーマン（ブレーブス、３年連続３回目）

二塁　オジー・アルビース（ブレーブス、２年ぶり２回目）

三塁　オースティン・ライリー（ブレーブス、初）

遊撃　フェルナンド・タティス（パドレス、２年連続２回目）

外野（３人）フアン・ソト（ナショナルズ、２年連続２回目）、ニック・カステヤーノス（レッズ、初）、ブライス・ハーパー（フィリーズ、６年ぶり２回目）

投手　マックス・フリード（ブレーブス、初）