大谷翔平 2つ目のMVP 専門誌ベースボール・アメリカが選出「メジャー史上最高のシーズンを実現」

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が米野球専門誌ベースボール・アメリカの年間最優秀選手に選ばれた。22日(日本時間23日)、同誌が発表した。

 大谷は4年目の今季、投打同時出場20試合を含む158試合でプレーし、打者ではメジャー3位の46本塁打、100打点、26盗塁を、投手では23登板で9勝2敗、防御率3・18をマークした。勝利への貢献度の指標となる「WAR」は投打合わせるとメジャー最高の9・0だった。

 同賞は98年に創設され、日本選手では初めての受賞。歴代最多は大谷の同僚でもあるエンゼルスのトラウトで4度(12、13、16、18年)受賞している。同誌電子版は発表記事の中で「オオタニは2021年にメジャー史上最高のシーズンの一つを実現させた。彼は投手、打者の両方でメジャー最高の1人の選手としてパフォーマンスした。これはメジャー史上初めてのことで、シーズン全体を通して維持した」、「彼は打者として2桁本塁打、投手として100奪三振を記録した初めての選手になった。これはベーブ・ルースでも成し得なかったことだ」などとたたえた。

 大谷はすでに米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の年間最優秀選手に選ばれているほか、選手間投票で決める「プレーヤーズ・チョイス・アワード」の「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」と、ア・リーグ最優秀野手に贈られる「アウトスタンディング・プレーヤー」の2部門でファイナリストになっている。

 同誌によると、同賞の最終候補は大谷のほか、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、ブラディミール・ゲレロ(ブルージェイズ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、フェルナンド・タティス(パドレス)の4人だった。

 新人王にはレッズのジョナサン・インディア内野手(24)が選出された。18年ドラフト1巡目、全体5位指名で入団し、今季初めて開幕メジャー入り。150試合で打率・269、21本塁打、69打点、12盗塁をマークした。6月から1番を不動のものとした。

▽最優秀選手最終候補5人の今季の成績。

大谷翔平(エンゼルス)打率・257、46本塁打、100打点

           9勝2敗、防御率3・18、156奪三振

ブライス・ハーパー(フィリーズ)打率・309、35本塁打、84打点

ブラディミール・ゲレロ(ブルージェイズ)打率・311、48本塁打、111打点

フアン・ソト(ナショナルズ)打率・313、29本塁打、95打点

フェルナンド・タティス(パドレス)打率・282、42本塁打、97打点

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