大谷の一球であわや乱闘 顔付近の150キロに相手選手がエキサイト 両軍選手が飛び出す
「アスレチックス-エンゼルス」(28日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が、敵地での一戦に先発。投打同時出場はせず、投手専念での出場となった。
三回、無死一塁では大谷の一球で場内が騒然とする場面があった。1番・カナに投じた2球目、内角高めの150キロが顔の近くにいき、カナが大谷に向かってエキサイト。これに女房役のスズキが大谷との間に入るように応戦して口論となり、両軍ベンチから選手が飛び出した。球審は戻るよう促し、大谷も申し訳なさそうに両手を振って冷静に対応した。
一触即発、あわや乱闘の雰囲気も漂う中、エンゼルスのマドン監督もベンチを歩いて出てきたが、騒動は沈静化。その後、カナはこの日最速の158キロで三振ゲッツー、次打者ケンプも右飛に仕留めて無失点で抑えた。
その後、六回無死一塁で、カナの次打席では背中付近に150キロで死球。大谷は敵地から大ブーイングを浴びた。
二回までは無安打3奪三振2与四球。立ち上がりは先頭カナに四球を与え、いきなり不安も漂ったが、後続で危なげなく3つのアウトを奪った。二回も2死から四球を与えたが、2三振を奪い、156キロを計測していた。
登板予定だった27日の同戦で交通渋滞に巻き込まれた影響で球場到着が遅れ、登板を回避。スライド登板となった。
大谷はここまで6試合に先発し、1勝0敗、防御率2・37。30回1/3を投げて45奪三振。前回登板では最速が153キロにとどまり、球速の低下が心配されていたが、この日は安定感ある投球を披露した。結局、6回0/3を3安打3失点で降板し、2勝目はならなかった。


