失言連発のマリナーズ社長兼CEOが辞任 岩隈氏らへの問題発言で謝罪も批判やまず

 菊池雄星投手が所属するマリナーズの筆頭オーナーのジョン・スタントン氏が22日(日本時間23日)、声明を出し、地元で開催された会合で球団の内部事情を暴露したり、所属選手を中傷したりするなど、失言を連発したケビン・マザー球団社長兼CEOの辞任を発表した。

 マザー氏は今月5日に行われた地元で開催されたロータリークラブ主催のイベントにビデオ出演。具体的に選手名を挙げながら球団の財政や選手編成に関する内部事情など、否定的な発言を繰り返した。発言の中には12年から18年までマリナーズに在籍し、今季から特命コーチを務める岩隈久志氏の現役時代の英語力や同氏の通訳への給料支払いに不満を漏らすものもあった。これら一部始終を収めた47分の動画はSNS上で拡散され、物議を醸した。同氏は前日夜に声明を出し、謝罪の言葉とともに「私の言動に対して弁解の余地はなく、今回のひどい過ちの責任はすべて私にあります」。さらに「発言は私個人のものであります」とつづり、球団とは無関係であることを強調した。

 この日、声明を出した筆頭オーナーのスタントン氏は「私も皆様と同じようにケビン・マザーの発言を知った時は非常に失望しました」との書き出しで「彼の発言は不適切であり、それらは私たちの選手、スタッフ、そしてファンに対する球団の気持ちではありません。発言内容に弁解の余地はなく、私にも余地を与える考えはありません」と断罪した。

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