大谷 フリー打撃43スイングで術後最多19本柵越え 敵軍ベンチはギャラリー状態
「エンゼルス-ロイヤルズ」(18日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が、ロイヤルズ戦(日本時間19日午前11時7分開始)に「3番・指名打者」で出場することが発表された。
大谷は試合前に行った打撃練習では43スイングで19本の柵越え。復帰後最多だった前日の12本、リハビリ期間に公開されたフリー打撃最多の15本を大幅に上回る打撃を披露し、ロイヤルズの一塁側ベンチは選手たちが集まり“ギャラリー状態”となった。
打球方向の内訳は中堅から右が6本、中堅6本、中堅から左が7本。きっちり3方向へ打ち分けた。また、最初の6スイングは左方向へバットコントロールを重視し、柵越えを意識したのは7スイング目以降。実質36スイングで3連発3回、2連発3回を含む19本をフェンスオーバーさせる驚異的な“固め打ち”だった。
打撃練習の前には術後初めて2日連続となるキャッチボールも行った。40フィート(約12・2メートル)から120フィート(約36・6メートル)の距離を計80球投げた。また、オースマス監督は、投球練習の回数をこれまでの週3回から4回に増やすことを明らかにした。
大谷はここまで9試合に出場し、打率・289(38打数11安打、5四死球)、出塁率・372、1本塁打、6打点。右肘手術から復帰後初の本拠地ゲームとなった前日は4打数1安打。五回に中前打を放ち、5試合連続安打とした。
ロイヤルズの先発はメジャー3年目のジュニス。今季は9試合に登板し、3勝4敗、防御率5・77。米データサイトによると、配球の52%が145キロ前後のフォーシームとシンカーの速球で、43%が平均131キロのスライダー、5%がチェンジアップ。ゴロ打球率47%の右腕と初対戦の大谷がどう攻略するか注目される。
エンゼルスのラインアップは以下のとおり。
1番・二塁 ラステラ 打率・299、11本塁打、26打点
2番・中堅 トラウト 打率・294、9本塁打、26打点
3番・DH 大谷 打率・289、1本塁打、6打点
4番・遊撃 シモンズ 打率・305、3本塁打、21打点
5番・右翼 カルフーン 打率・238、9本塁打、25打点
6番・捕手 ルクロイ 打率・262、6本塁打、19打点
7番・左翼 グッドウィン 打率・310、4本塁打、15打点
8番・一塁 ウォルシュ 打率・600、0本塁打、0打点
9番・三塁 フレッチャー 打率・305、3本塁打、16打点
投手 キャニング 1勝1敗、防御率5・65