モーリーさんの20年のパートナー女優「荒い息が静かな小さい呼吸になり…魂が肉体から離れてゆく最期の瞬間を見届けました」1月に容態急変
ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんが食道がんのため1月29日に亡くなった。63歳。20年をともにしたパートナーで女優の池田有希子は1日夜、自身のSNSに長文でモーリーさんへの思いをつづった。
池田によると、モーリーさんは昨年8月に食道がんと診断され、治療を開始。肝臓にも転移していたが、「体調の良い時期には外でお茶を飲んだりお散歩したり」し、クリスマスディナーとおせち料理も「じっくり味わいながら」食べることができたという。
「生まれて初めて朝ごはんを作って、私を稽古に送り出してくれました。上手に目玉焼きをお皿に移せるようになった頃、ぱったり食欲を失い、吐き気で水分補給も難しくなり再入院、積極的治療をせず緩和に移行しましょうと話し合った矢先の急変でした」。
池田が病室に泊まり込むことにした初日の夜に急に息が荒くなり、「ずっと耳元で呼びかけながら、荒い息が静かな小さい呼吸になり、その間隔が徐々に開いていき、砂粒が手のひらからこぼれ落ちるように魂が肉体から離れてゆく最期の瞬間を見届けました。あっけなく、腹の立つほど儚い。」と最期の瞬間を伝えた。
文章は続く。「冷蔵庫にモーリーの飲みかけのバヤリースを見つけた時、携帯のアルバムが自動でモーリーの元気だった頃の写真をおすすめして来る時、不意打ちの寂寥感に崩れそうになります。今までの自分の鈍感さが恥ずかしい。悲嘆の浅瀬で分かったふりをしていた自分を張り倒したい。そういう意味では、私は役者でいることで助けられているのだな、この経験が無駄ではないのだから。もう前の自分には戻れない。恐怖と悲しみと厳かさと責任感と…色々な思いが束になって心が忙しい。」
モーリーさんは、食欲のない時でも唯一、アイスキャンディーの『ガリガリ君』だけは口にすることができたそうで、「モーリーに生きる希望を与えてくれた全ての人、もの、音、光に、感謝を。」とつづり、「私の最愛の人でした。モーリーといた20年間、幸せでした。心からありがとう。」と感謝でしめくくられている。
